4月のイベント(2) ― 2008年04月02日 22時17分38秒
「すざかバッハの会」主催の「バッハ最先端」シリーズ、第2回は、4月13日(日)の14:00からです(須坂メセナホール小ホール)。
3部構成でお届けするこの講演会。第1部「話題と情報」では、インターネットで世界を駆け巡った「バッハの顔」(コンピューターによる復元)を切り口に、バッハの肖像についてお話しします。
第2部「この1曲」は、《平均律クラヴィーア曲集第2巻》の、嬰ヘ短調のプレリュードとフーガ。《平均律》の中でも私のとくに好きな曲ですが、この曲の特色となっている「三重フーガ」について学んでみましょう。
前回あまり時間の取れなかった《マタイ受難曲》、今回は最初の聖書場面(受難の預言と香油を注ぐ女)のあたりを中心に扱います。近隣の方、お出かけ下さい(ホームページもありますので、情報はそちらをどうぞ)。
4月のイベント(1) ― 2008年04月01日 22時09分01秒
4月に予定されているイベントをご紹介していきます。
4月3日から、私の勤めている国立音楽大学(玉川上水)では、基礎ゼミという、新入生のための特別企画を開始します。私はずっとその責任者で、企画立案をしていますが、スタートにあたるレクチャーコンサートでは、トークも担当します。今年は「響け、オルガン!」と題して、次のようなプログラムを組んでみました。
バッハ プレリュードとフーガ変ホ長調BWV552/ サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調《オルガン付き》/ モーツァルト 歌劇《フィガロの結婚》より第3幕
出演:今尾滋(アルマヴィーヴァ伯爵)、大倉由紀枝(伯爵夫人)、久保田真澄(フィガロ)、高橋薫子(スザンナ)、長谷川顕(バルトロ)、押見朋子(マルチェッリーナ)、角田和弘(ドン・クルツィオ)、青田絹江(オルガン)、栗田博文指揮 KUNITACHIフィルハーモニカー
どうです、このキャスティングは!今日リハーサルをやりましたが、〈手紙の二重唱〉なんか、すごいですよ。
このコンサートは2時半からで、残念ながら外部の方はお入りいただけません--というのがいつもだったのですが、今年は6時半から2回目のコンサートを行い、どなたでも聴いていただけることになりました。入場無料。ただし、国立音楽大学のホームページから、チラシをプリントアウトしてご持参ください。3日、講堂大ホールです。お待ちしています。
錦まつり2008 ― 2008年03月06日 23時47分26秒
3月16日(日)は、毎年恒例の錦まつりコンサート--「楽しいクラシックの会」がお借りしている立川市錦町の地域学習館で開かれるお祭りに、会が出品するコンサート--の日です。ここ数年、「~って面白い!」というタイトルのシリーズで、いろいろな楽器を採り上げてきました。今年はヴィオラで、将来が期待される優秀なヴィオラ奏者、坂口弦太郎さん(N響)が出演されます。
お茶やお菓子の出る気楽なコンサートなのに、充実した本格的なプログラムを用意してくれました。しかも、入場無料!ぜひ覗いてください。コンサートは14時からですが、10時から例会を催します。今月は「フランス音楽の愉しみ」と題して、シャルパンティエ、ドラランドあたりの作品をご紹介する予定です。
「ヴィオラって面白い!」プログラム
1.シューマン:アダージョとアレグロ 作品70 2.日本の歌曲より
(休憩)
3.ブラームス:アルト独唱、ヴィオラとピアノのための2つの歌作品91
第1曲 静められた憧れ 第2曲 宗教的な子守歌
4.シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタイ短調
ヴィオラ:坂口弦太郎、ピアノ:元井美幸、アルト:北條加奈
《シャコンヌ》の祭典 ― 2008年03月03日 23時32分08秒
3月のご案内、その1です。
3月12日(水)の19:00から相模大野グリーンホールで、「バッハの宇宙」シリーズの最終回として、「シャコンヌの祭典」と題するコンサートを開催します。バッハの《シャコンヌ》を主役に、その原曲と種々の編曲を楽しもう、という趣旨のコンサートです。プログラムは以下の通り。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調BWV1004全曲 川原千真 チェンバロのための《シャコンヌ》 大塚直哉(編曲、演奏) ヴァイオリンとピアノのための《シャコンヌ》 メンデスルゾーン編曲、平澤仁(ヴァイオリン) 竹村浄子(ピアノ) ギターのための《シャコンヌ》 福田進一(編曲、演奏) 4つのヴィオラのための《シャコンヌ》 野平一郎編曲、坂口弦太郎、岡さおり、丸山奏 他
さまざまな形態を通じて、《シャコンヌ》の名曲たるゆえんを浮き彫りにしたいと思います。いらしてくださる方は、メールをくださるようお願いします。前売り3150円です。
チャペルでオルガンを ― 2008年02月23日 07時29分11秒
「バッハの宇宙」、「偽作の復権」の次は「番外編」で、オルガン・コンサートです。青山学院大学相模原キャンパスのチャペル(横浜線淵野辺駅下車)にお邪魔します。出演者は同チャペル・オルガニストの筒井淳子さんで、下記のように、たいへん魅力的なプログラムになっています。楽器とその演奏法については、筒井さんにインタビューしながらご説明する予定です。
このコンサート、1000円という安さもあり、あっという間に売り切れてしまいました。しかし私の手持ち分に数枚、余りがあるのを発見しましたので、いらして下さる方、ご連絡ください(TX3T-ISYM@asahi-net.or.jp)。昼間です。お間違いなくどうぞ。
永遠の領域~オルガン音楽 2月27日(水) 13:00開演 ウェスレー・チャペル(青山学院大学 相模原キャンパス内) 曲目 トッカータ、アダージョとフーガハ長調BWV564 コラール《目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声》BWV645 トリオ・ソナタ第3番ニ短調BWV527 コラール《いと高きところにいます神にのみ栄光あれ》BWV662 パッサカリア ハ短調BWV582
2月のイベントご案内(3) ― 2008年02月07日 20時36分21秒
来週から本格的に再始動しますが、イベントのお知らせを、間に合わなくならないうちにしておきます。
関西地区の方には、2月9日(土)の16:00からいずみホールで行われる今藤政太郎プロデュース「和の音を紡ぐ」をご案内します。長唄と三味線の国宝級名人を揃えた公演で、古典と、今藤先生のオリジナル作品が演奏されます。詳しくはいずみホール・ホームページで。私は、ご挨拶できないかもしれません。
2月14日(木)の19:00から、「礒山雅presentsバッハの宇宙~偽作の復権」というレクチャー・コンサートを、相模大野グリーンホール(多目的ホール)で行います。新バッハ全集からいったん省かれ、最終的に収録されたバッハのフルート・ソナタ(変ホ長調、ハ長調)を中心に、作品の真偽問題について考えてみよう、という企画です。他に、ロ短調のソナタのト短調版(初稿)と、C.P.E.バッハの2曲のソナタ(変ロ長調、ト長調)が演奏されます。演奏者はきわめつけで、有田正広さん、有田千代子さん。いらしてくださる方は、私にメールをくだされば置いておくようにします。前売り価格で3200円、私のアドレスはTX3T-ISYM@asahi-net.or.jp(小文字で可)です。よろしくお願いします。
2月のイベントご案内(2) ― 2008年02月01日 22時21分43秒
北信の須坂にバッハの会が生まれてから、5年経ちました。2ヶ月に1回通って、講演会(ときどきコンサート)をやっています。地域を挙げての取り組みをしてくださり、地元の名士の方々はもちろん、市長さんもしばしばいらっしゃいます。熱意がうれしく、私も力を入れてやってきました。
最初の3年が、「バッハとバロック」。次の2年が、「人間モーツァルト~天才の成長をたどる」。2008年からの新しいテーマをどうするか考えましたが、5年の歴史を力とし、他ではなかなか聴けない突っ込んだ内容のものを、ということで、「バッハ最先端!」という2年シリーズを始めることにしました。
2月10日(日)の14時から、須坂メセナ小ホールで第1回を催しますので、ご参加をお待ちしています。ホームページはこちらhttp://suzaka.prof-i.com/。お問い合わせはOさん(大峡喜久代さんKikuyo Ohba <k.heikinri2@stvnet.home.ne.jp>まで。
第一回の計画を、参考までにお話ししておきましょう。講座は3部構成で、第1部が「話題と情報」。今回は、完結した新バッハ全集についてお話しします。第2部は「この1曲」で、名曲の紹介。開始にふさわしく、オルガン用のプレリュードとフーガ変ホ長調BWV552を採り上げますす。第3部は、《マタイ受難曲》の連続講義で、今月は「受難世界への導入」です。よろしくお願いします。
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