「さ」は必要?2008年03月10日 23時20分11秒

皆様、ブログを「きちっと」読んでくださっていますか。当欄で書いて以降も注意していますが、「きちっと」がやはり優勢ですね。トレンドはこちらのようです。私は使えませんが・・。

言葉の用法というのは、当然ながら自分の誤用は気づかず、人様のものばかりが気になる、という性質のものです。私の誤用も、恥をかかないうちにぜひご指摘ください。「的を得た」(射たの誤用)というのも、ご指摘いただくまで気がつきませんでしたから。

という前提で、私がたいへん気になる、しかも数多い用法について。それは、「やらさせていただく」「行かさせていただく」「書かさせていただく」という言い方です。(変換していたら、ATOKが「さ入れ表現」と指摘しました。ひとつのカテゴリーなんですね。)私には、「やらせていただく」「行かせていただく」「書かせていただく」でなければおかしい、という感覚が、身体に染みこんでいる。でも「さ」を入れる方は相当に多く、職場でもよく出会います。年長者にもおられるので、地域がかかわっているのかな、とも思いますがどうなんでしょうか。

もうひとつは、「昨日長野に行ってきました」「そうでいらっしゃいますか」というパターン。女性によくあります。でも、「そうですか」でないと、長野に行くことを尊敬することになってしまうと思うのですが、いかがでしょう。それとも、上位の丁寧表現として、これまた定着しつつあるのでしょうか。

コメント

_ <柴> ― 2008年03月11日 00時09分32秒

「きちんと」も「きちっと」も辞書を引くと同じような意味が載っていますね。語源は載っていなかったので考えてみたのですが、もしかすると「きちきち」という擬態語かもしれない。とすると、その音便ということで、どちらも可能なような...

関係ありませんが、私は技術的な文章に「きちんと」でも「きちっと」でも、含まれていると、その文章自体信用できない感じがします。よく使う人がいて、「それはきちんと定義しないといけない」とか本に繰り返し書いてあるんですが、どういう状態を「きちんと」と言うのか、曖昧で分からないからです。私はどちらも使いません。

その「さ入れ表現」は、明らかに間違いでしょう。「さ」は使役の「さ」のような感じがしますね。例えば、AさんがBさんに、「お宅の息子さんに、これこれをお願いしたい」と頼んだとすると、Bさんは自分の息子にそれを「させる」わけですが、そのときには自分がやる場合と区別する意味で「やらさせていただきます」と言ってもいいように思いますが(それも変?)、少なくとも自分がやる場合には「さ」は余分に思えますね。

話題の興味深さに引かれて頻出してしまい、失礼しました。

_ ダヴィデヒデ ― 2008年03月11日 02時34分23秒

こう言う話題をきちんと理解して、自分のブログを見直すと赤面通り越して青褪めます。 校正して欲しいような、されたら何にも書けなくなる様な・・・(この・・・もどうしても使ってしまう私です!!←あっこれもです・・・)

関係有りませんが私は先生の(キッパリ!)が大好きでした。

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