タクシーの中で ― 2008年06月13日 23時08分30秒
朝の出勤は、立川駅からたいていタクシーに乗ってしまいます。10分を節約するためです。後ろ座席の安全ベルトは掛けにくいですね。こわれているクルマも、2つありました。
今朝のタクシーでは、お笑い町巡りのようなラジオ番組がかかっていました。かなり大きな音量で、運転手さんが楽しんでいるようです。私は考え事をしたかったので、邪魔に思い、止めてもらおうかどうか、考えました。そして心を決め、「あの、ラジオ、ちょっと、いいですか」と言うと、運転手さんは無言でスイッチを切りました。
車内は静かになり、考え事ができるようになりました。しかし私が下車するまで考えたのは、私の行動が適切であったかどうか、ということです。自分が客なのだから、聞きたくないラジオは止めさせてかまわない、という考えが1つ。運転手さんが聞きたいのだから、止めさせるのは乱暴だ、という考えも1つ。どちらが正しいんでしょうね。私が止めてもらう決め手としたのは、勤務時間にラジオを聞く正当性はあまりないんじゃないか、という判断です。
お金を払って降りるとき、運転手さんが愛想良くしてくれたので救われました。最初の授業は「歌曲作品研究」でシューベルトの《ガニュメート》でしたが、担当した2人の学生が卓抜で、よい一日になりました。
コメント
_ miduki ― 2008年06月14日 10時42分17秒
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こういう話題には、コメントしやすいですね。(笑)
決して、命令調でなく、頼むという感じで仰ったようですし(降りるときの運転手さんの感じが良かったのは、そう言うことだと思います)、乗っている間は、こちらが気持ちよく過ごせるのが大事ですから、それを要求するのは、間違いではないと思います。
ただ「勤務時間にラジオを聞く正当性はあまりないんじゃないか、」
というのは、その場の状況が分からないので、なんとも言えません。
ラジオでは、緊急時の道路情報なども、入るので、そう言う習慣になっているのかも知れませんし、お客によっては、音が鳴っていないと落ち着かない人もいるので、自分が聴きたいと言うより、お客さんへのサービスだったのかも知れません。
良く出来た運転手さんなら、「ラジオ消しましょうか」と訊いてくれたりしますが、この運転手さんは、そこまでしなかったと言うことなのでしょう。
だから、運転手さんがラジオを聴くことの正当性を、お客の方が考える必要はなく、こちらの要求を告げるだけで、良いのではないでしょうか。
生意気なことを言って済みません。
考え事をする静かな環境が保たれて、良かったですね。