「同じ」話 ― 2009年07月22日 22時40分57秒
麻生首相のぶら下がりインタビューを見ていると、ほとんどのコメントに「いつも申し上げているとおりです」という言葉が付きます。「ブレる」と言われるのがよほどおいやなんだなあ、と思って聞いてきました。
そのうち思い始めたのは、首相は同じ話をするのを気にしない方なんだなあ、ということです。都議選の応援に奔走していたとき、スピーチを必ず「生麻生のツラみたことある人?」という言葉で始めたと報道されていますが、じつに剛胆だなあと思わざるを得ません。私にはとうていできないことです。
両院議員懇談会で初めて謝罪され、多くの人がそれを肯定的に受け止めた様子が、テレビに映っていました。お詫びということが人間関係にとっていかに重要か、再認識した瞬間でした。ところがそのスピーチとまったく同じことを記者会見で述べたというので、コメンテーターがさかんに批判。普通なら、「さっきはこう言ったから、今度はこう言おう」と思うんじゃないでしょうか。
私がこういうことを気にするのは、昔教授から、「同じ授業を2度やってはいけない、(たとえ学生が入れ替わっても)必ず新しいことをやらなくてはいけない」という趣旨のことを、さかんに言われたからです。とうてい守れない教えですが、一応インプットされているので、同じネタを使う場合でも、つねに考え直しながらやってはいるつもりです。その結果として、雑談のネタも、一度使うと二度目には使いにくいというメンタリティになってしまいました。--学生諸君、同じ発表やレポートを、複数の授業に使ってはいけませんよ。
コメント
_ N市のN ― 2009年07月23日 00時01分39秒
_ I教授 ― 2009年07月23日 02時01分15秒
_ N市のN ― 2009年07月23日 13時31分59秒
同じことを言うにしても、違った角度から説明してみたり、比喩を変えたりして僕自身がダレないようにしています。
「ステレオタイプの人」という印象を持たれるのが、とても嫌なのです(笑)
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理想は90分の間、ずっと学生の瞳を輝かせ続けることですが、至難の業です。