メンデルスゾーン生誕200年2009年12月19日 23時36分39秒

18日(金)、「メンデルスゾーン生誕200年記念講演とシンポジウム」に出席すべく、じつに久しぶりに、ゲーテ・インスティトゥートの「ドイツ文化会館ホール」を訪問しました。この催し、日本音楽学会関東支部の共催となっているので、応援しなければと思って出かけましたが、かなりの数の参加者の中に、学会関係者は少なかったようです。この時期の金曜日、3時半からという開催では、動けない人が多かったかもしれませんね。

催しは、映画あり、展示あり、講演あり、ラウンドテーブルありの盛りだくさんなものでした。刊行されたばかりの新しい学術的作品目録が、編者のラルフ・ヴェーナーさんによって紹介されたのが、ひとつの目玉。今後、研究に欠かせない資料になることでしょう。

その他、研究者から指揮者のクルト・マズーア氏まで錚々たる顔ぶれが並んでいましたが、日本を代表して参加した星野宏美さんの講演が、地道に積み重ねた研究を基礎とし、すぐれた判断と懇切な目配りを融合させたすばらしいものでした。星野さん、国際的音楽学者の貫禄十分で、辻荘一先生、皆川達夫先生を擁する立教大学の音楽研究がこの上なく立派に受け継がれていることを実感し、心に熱いものを覚えました。

じつはメンデルスゾーン、苦手なんですよね(笑)。勉強しなければ。