研究年報作成中 ― 2010年01月12日 18時03分43秒
バッハ研究所のホームページ、今年はしっかり更新することにしました。とりあえず、昨年演奏したモテットについて連載しますのでごらんください。→http://www9.ocn.ne.jp/~bach/ です。
いま、音楽研究所研究年報の作成にかかっています。今日は座談会を開きました。リフキン先生の公開レッスンの思い出を語り合うという趣旨で、受講生になった4人の方々に、お話を伺いました。そのさい思い出したことで、以前の報告に書かなかったことがあります。いずれ年報で公開しますが、その予告も兼ねまして。
《マタイ受難曲》の〈血を流せ〉という、ソプラノ・アリア。これは4つの音符を繰り返し歌います。シンプルなだけにどう表現すべきかむずかしいところなのですが、リフキン先生がそこでおっしゃったのは、「30種類ぐらいの歌い方を試してご覧なさい」ということでした。普通は、自分が一番いいと思う1つの歌い方を追究するわけですが、それにとらわれない、たくさんの可能性の長短を、自分で試してみるといい、ということです。
このお話で私が思い出したのは、本のタイトルの付け方に関する、私自身の考えでした。タイトルを探すとき、どうしても1つの案を追究してしまいますが、これは、20ぐらい、たくさんの案を考えた方がいいのです。その過程で、イメージがひろがり、思わぬ名案が浮かびます。これは持論でしたので、リフキン先生の指導は、まったく同じことを提案されているのだと、感じ入りました。
勉強中の方に、絶対お勧めできる提案です。
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