敬語の使いどころ2010年03月22日 23時31分55秒

後輩や学生には敬語を使わない、と申しましたが、ぞんざいな印象を受けられたでしょうか。高校・大学と、上下関係がきちんとした環境で育ってきたので、私にはそれが自然。年長の方に丁重に接せられたりすると、逆に違和感があります。

でも私、内輪以外のところでは、必ず敬語を使っているのですよ。ていねいに、感じよく、をモットーにしています。まあいつもそう受け取ってもらえているわけではないでしょうが、そのようにして、けっして損はないと感じます。

そういう原則を立てている自分からすると、敬語を使わない人に対して違和感を覚えることがよくあります。次のような場合です。買い物や食事のとき、店員に対して。病院で、看護婦さんに対して。窓口で、係員に対して。雑用をしてくれている職員に対して。マッサージをしてくれている指圧師さんに対して、等々。オレは客だ、というスタンスで威張っている人って、案外いるものですね。

ネットの投書も、敬語であるべきではないでしょうか。私がときどき見ている趣味関連の掲示板には、敬語なしで書き込む人が何人かおり、どうも偉そうで、感じが良くありません。そんなところで威張ってどうするんだと、ここでも感じます。

リスクヘッジかどうか存じ上げておりませんが(←誤用)、若者の敬語にも、一定の効用はあるのかもしれませんね。

コメント

_ Clara ― 2010年03月23日 01時12分48秒

(いつもご挨拶抜きで、コメントさせていただいてますが、よろしかったでしょうか)
昔外国人に日本語を教える仕事をしていたことがありjますが、一番難しいのが敬語でした。尊敬語と丁寧語はまあまあとして、謙譲語は、こちらも正しく使えていない場合があり、話し言葉では、表情や態度で補えますが、書き言葉、特に目上の方にお出しする手紙などは、いまだに苦労します。
私が嫌いなのは、お店で、友だち言葉で応対されること。
いつか、デパートで、服を試着した時、「あーら、お客さん、こちらのほうが断然グーよ」といわれ、それこそグーの音も出ませんでした。若い店員ではなかったので、親しみを込めたつもりだったのでしょうが、あいにく私は、お客はお客として扱われたい人間でしたので・・・。
その上で、買い物が終われば、笑顔で、「有り難う」と言いたいと思います。

_ I教授 ― 2010年03月24日 23時10分59秒

Claraさん、その洋服買われたんですか?まあ、威勢のいい市場あたりなら、敬語抜きも自然ですけど。ところで今日鳩山さんが、「いい予算だと国民のみなさんに伝わっていただけると期待しています」と言っていましたね。やっぱり過剰は気持ちが悪いです。

_ Clara ― 2010年03月25日 12時03分35秒

「グーよ」の服は買いませんでした。その言葉で、品物が思ったほど良く思えなくなってしまったので・・・。
歳末の商店街などでは、私も、戦場に赴く戦士のごとく、普段着のまま買い漁りますから、言葉もそれに合わせます。知った人に会うと困るんですけれど。
鳩山さんのことば、「伝わっていただける」→「伝わる」と赤ペンで直したくなります。ご本人は、敬語のつもりなんでしょうが・・。

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