「支えられる」スタンス2010年06月04日 23時59分07秒

音楽大学の数の論理があると思いますが、とかく女性の優勢な、私の環境です。ちなみに私は、高校も大学も、女性は4分の1ぐらい。男性が多数、という環境で、人間の基礎を作りました。そのためか、いまだに、驚くようなことがあります。

ある授業で。発表の順番をクジで決めることにし、最後のシャッフルを、A君に依頼しました。その結果一番手に決まったのが、Aさん(←誰だか探さないでね)。そうしたらAさん、「Aくん最低!」と叫ぶではありませんか。5回ぐらい言ったと思いますよ(笑)。文句を言いながらも、Aさん、いい発表をしました。

今日は、A君の発表。そしたらA君、「Aさんが最初になって申し訳なかったので、今日の発表はAさんに代わってできるよう、連休に作ってあったものだ」と言うではありませんか。私は思わず、女の子はつけあがる、甘やかしちゃいかん、と叫んでしまいました。美談ではあるが、そこまで下手に出なくても、いいんじゃないかなあ。まさに、男が女を支える構造を、目の当たりにしたわけです。

それも、社会の趨勢。必然性も、長所もあることなのでしょう。私はと言えば、女性に支えられるという形で仕事ができていることを感謝した次第です。人生ここまで来ては、支えられるというスタンスしか、選びようがありません。

コメント

_ ダヴィデヒデ ― 2010年06月05日 08時52分28秒

身に染み過ぎて思わず登場致しました。大学で講義をするように成る以前は、ウィークデーの午前中は仕事場ではいっさい男性にお目に掛かりませんでした。
しかしながらこういう環境は決して「恵まれた環境」で無い事はご存じの通りです。

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