高尾経由、岐阜へ2010年09月05日 15時53分01秒

サントリーのパーティの楽しみは、すばらしいお酒がふるまわれることです。料理も同様すばらしいのですが、私はパーティ中は飲む+話すに専念し、帰りがけ、ラーメンを食べるのがならいになっています。

贈賞式の帰り、吉祥寺で「汁なし担々麺」を食べました。暑かったので上着を脱いでテーブル下に入れ、食後元気に「ごちそうさま!」と言って、国立まで戻ってきました。ここで気づいたのが、上着をそのままにしてきたこと。財布もそこに入っています。まだそう遅い時間ではなかったので吉祥寺まで戻り、幸いをそのままになっていた上着を取り戻して、再度帰宅しました。

この話は、書きませんでした。そう面白い話ではありませんから。なぜ今書いているかというと、今日の話題の、伏線となるからです。

4日(土)の早朝立ちで、リハーサルに間に合わせるべく、岐阜に向かいました。サラマンカ・ホールで、モーツァルトのコンサートがあるのです。なにしろ目的地は、日本最酷暑地のひとつ、岐阜。礼装を尊ぶ私もステージ衣装を着ていくのはやめ、衣装ケースを持参することにしました。

予定通りの「のぞみ」に乗車。少し走ったときに気がつきました。妙に荷物が少ないことを。衣装ケースがあったような気がするが・・・思い出しました。中央線の網棚に乗せておいたのです。

乗っているのは、新幹線。名古屋からでは、戻っても間に合いません。さあどうしようと、気が動転しました。軽装でステージに出て行くことは、私として、絶対にしたくありません。

少しして、品川停車のアナウンス。そうか、次は名古屋じゃなかったのね。では探索しようと決心し、下車。忘れものの窓口に駆け込みました。「ここは東海なので、東日本へ行ってください」「ここは品川なので、ダイヤグラムのわかる東京駅へ行ってください」などなど、探索は一筋縄ではいきませんでしたが、最終的には、私の乗った電車がリターンして到着した高尾駅で発見することができました。

その間すごく困ったのは、なぜか、エクスペリアの電源が入らなくなってしまったこと。試行錯誤の末、バッテリーをいったん外すことで復活できましたが、もし使えないままだったらどうなっただろうと、ぞっとします。まあいろいろありましたが、本番ぎりぎりに猛暑の岐阜に到着し、ぶっつけでステージに立ちました。

経緯は、同僚の皆さんに喜んでいただきました。いったい私の行動って、ノーマルなんでしょうか、それとも、アブノーマルなんでしょうか。食事を終えたときも、電車を降りるときもいろいろな考えごとをしていますから、荷物を忘れるのは、ごく自然にも思われるのですが・・・。岐阜県同調会の皆様、ご心配をおかけしました。

コメント

_ Figaro ― 2010年09月05日 16時51分07秒

ノーマルではありますが、考え事のせいではありません。歳をとるとしばしば起きる現象です。ある年齢までは、いくら考え事をしていても、いろいろなことにもう少し敏感に反応します。以上、わが経験からのコメントです(笑)。

_ Clara ― 2010年09月05日 18時00分57秒

忘れることはきわめてノーマルです。忘れたことを忘れたら、ややノーマルではないかも知れません。
年齢もありますが、個人差もあります。
女性が比較的ものを忘れないのは、いつもハンドバッグとか、トートバッグとか、複数のものを持つ習慣があるからかも知れません。
私がよくやるのは、物ではなく、 鍵のかけ忘れ、窓の閉め忘れなど。先日も、ガスの火を消したかどうか心配になって戻ったら、ちゃんと消してありました。無意識に完了した行為は忘れます。ご飯を炊くのを忘れることがあり、これはアブノーマルかも知れません。気がついたら、有るはずの物が消えていることがあり、泥棒が入ったのに気付かないで過ぎているのかも知れません。
これは、ノーマルだと自分では思っています。(笑)

_ 老I教授 ― 2010年09月06日 09時20分05秒

老フィガロさまからのコメント、身に染みます。再発防止策が、あるのかないのか・・・。

_ ダヴィデヒデ ― 2010年09月16日 09時25分22秒

この忘れ物癖、コインロッカーを代表とするオッとうっかり症候群こそ、私が先生に対し唯一共通点として見出せる場所であり、お近づきにさせて頂ける先生の隙であります。
しかし私は中学生の頃から夏場に飲みかけのアイスコーヒー、全く手付かずのラーメンなどを「食べる・飲む」を忘れて家じゅうに放置していたものです。それにしては大きくなりましたが。ですから年齢のせいと言うよりは元々のキャラではないかと。

_ 老I教授 ― 2010年09月17日 01時14分11秒

ダヴィデヒデさん、フォローありがとうございます。貴兄との共通点は、夢中になる対象をもっている、ということではないでしょうか。心ここにあらずで忘れる、という構造はありませんか。

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