嵩に懸かって2011年07月07日 22時28分57秒

昔日の教養を失いつつある今の若い人たちですが、周辺の学生は誰も、「嵩に懸かる」(かさにかかる)という言葉の意味を知らないことを発見しました。こんなに味わいのある言葉を知らないなんて、もったいないですよ。

「嵩に懸かる性格だと言われているんです」「決していい性格ではございませんわね」という会話を交わしたのは、どのぐらい前だったでしょうか。お相手は、妙齢のご婦人でした。その後も「嵩に懸かる」性格を自称していますが、なんだ、学生たちは意味がわかっていなかったのか。傘にお金をかけている、なんていう意味ではないですよ。

用例が必要ですよね。ヤクルトサヨナラ勝ち、巨人を3タテ、という結果が出たばかりの今、「巨人はなぜ勝てないのでしょうかね」などとこの場に書くことを、「嵩に懸かる行為」と言うのです。敵を作るような気もするが、ひどい政治の現状に対してコメントするより、楽しさがありますよね。

テレビで見ていても、巨人の選手に覇気がなく、やる気が乏しいように見えてしまいます。去年の長野、今年の澤村のように抜きん出た選手が入ってくるのに、なぜなのでしょうか。こういう状態じゃアンチ巨人の方も張り合いがないでしょう、と言われますが、そうではありませんよ(きっぱり)。だって、こういう状態でますます元気になるのが、「嵩に懸かる」性格のわけですから。