日本文化への愛2012年02月28日 12時45分06秒

後期博士課程の入学試験が始まりました。今朝は9時に出勤しましたが、それも今日が最後です。

昔誰が読むのだろうと思っていた新聞の社説を、最近は読むようになりました。テレビでも、ニュースを中心に、討論番組や国会中継を見たりしますから、人間、変わるものですね。夜はBSフジの「プライム・ニュース」をよく見ます。そこに昨日、ドナルド・キーンさんが出演されました。

キーンさんが日本文学の優秀な研究者であられること、日本愛が嵩じて震災後の日本に永住する決心をされたことは、皆様もご存じでしょう。2時間番組なので日本文学、日本文化、日本人に関するさまざまなお話をされましたが、その造詣の深さと愛の深さにほとほと感服し、(最近の常として)涙を禁じ得ませんでした。

当初は古文から入られ、近代文学に関心を広げられたとのこと。古代から現代にわたる文学作品の中から、日本語の美しさ、通底する美意識を読み取って洞察しておられるのです。源氏物語、徒然草、日記文学、細雪・・・。和歌からは新古今集を挙げられましたが、これは私も共感。能の詞章につながる世界ですね。

こういう外国人の方がおられるのだから、われわれはもっと日本の文化、先人たちの遺した芸術や風土を大切にしなければなあと、心から思った次第です。西洋音楽を研究している私ですが、やはり日本人の目があってこその、日本における西洋音楽研究だと思います。

コメント

_ junjun ― 2012年02月29日 03時05分36秒

フライブルクよりjunjunです。
日本人でありながら日本のことや文化、いろいろ知らないことが多いとドイツにきて改めて感じています。
いろんな質問をされたときに、自分の国のことなのに答えられなかったりということが多いです。
先生の最後の一文「日本人の目があってこその・・」で、なんだかじーんときました。
そうですね、日本人なんです。フライブルク大での音楽学が1ゼメ目でいろいろ思うところがありました。
これからも頑張りたいと思います。
先生のお言葉、楽しみにフライブルクで読んでます。

_ I教授 ― 2012年02月29日 18時12分45秒

本当に、遠く離れてこそ、日本文化のすばらしさがわかりますよね。日本のことをちっとも知らないことに気づく経験を、私もしました。それも大事なことだと思います。

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