ギエルミ氏、マスタークラス開始2012年03月14日 11時37分15秒

3泊4日、オルガンのための大阪滞在が始まりました。すばらしい好天。朝の大阪城公園の散歩はひんやりとした空気のまことに気持ちのよいものでしたが、幸福感がある一方で、これは何か悪いことの前兆ではないか、と思ってしまうのが、私の暗いところです。森ノ宮のモスバーガーで朝食をとり、いずみホールに向かいました。

再会したロレンツォ・ギエルミ氏は、ことのほか生気にあふれたご様子。10時から、バッハのライプツィヒ・コラールを教材としたマスタークラスが行われるのです。しばらく聴講しましたが、テキストの内容、バッハのオルガンや他領域の音楽、古楽的な奏法や語法の解釈など、あらゆる領域に精通した明晰な指導で、第一人者というイメージがますます強まってきました。完璧なドイツ語で(通訳は廣野嗣雄先生)レッスンしておられます。

ヴォルフ先生はすでに昨日大阪入りされており、夜の7時から、ギエルミさんの生演奏を組み入れた、贅沢な講演会。そのあと、お寿司を食べることになっています。ツキの理論の試される、今日明日です。

コメント

_ taisei ― 2012年03月15日 00時27分46秒

大変刺激になりました。バッハを理解するにはオルガン曲からなんだな~と思いました。参加syの皆さんもメモを取る人もありとても熱心でした。教授に促されて初め質問の手を挙げましたが、あまりの質問者の多さと専門的質問に遠慮しちゃいました。だって私の横の女性の質問者などトリオソナタをオルガンで演奏する場合の音色についての質問ですよ。おまけにそれに回答するヴォルフ先生のドイツ語に頷いておられるんですよ。私の質問したかったのなんて、「なんでバッハにはパロディ」が多いのか?(曲の使い回しとどう違うのか)」とか「当時の人にとってはバッハは『現代音楽の作曲家』だったわけでしょうけど、当時の聴衆のレベルってそんなに高かったのかしら」とか下世話な疑問でしかなかったもので・・・。明日の演奏会がより意義深く楽しめそうです。こういう企画がもっとあればいいのにと思いました。さすがいずみホールとそのプロデューサーの教授ですね

_ I教授 ― 2012年03月15日 09時49分05秒

taiseiさん、そういう質問こそがいい質問なのですよ!質問していただけるとよかったのですが、昨日は次々と手が上がって、さばききれなくなってしまいました。ごめんなさい。ヴォルフ先生は質問が多かったことにご機嫌で、アメリカでもイギリスでもこんな聴衆はいない、とおっしゃっておいででした。

_ taisei ― 2012年03月15日 12時20分44秒

ありがとうございます。また、機会があれば質問します。ってそれまでに自分でも調べろよって話ですよね。
昨日の講演会があまりに充実・重量感があったもので今日が本番のコンサートであることを忘れそうになりました。また、今日も楽しませていただきます。(しかし、頭使うコンサートやなぁ・・・。)

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