目標があればがんばれる ― 2012年03月16日 10時37分47秒
14日(水)は本来、次のようなスケジュールでした。ドイツの副総領事と、ヴォルフ先生をまじえて昼食。午後、先生と共同記者会見。夜はもちろん、ギエルミ氏のコンサートです。
一方この日には、東京で、住友生命健康財団の理事会が予定されていました。長いことその理事をさせていただいているのですが、健康・スポーツ関係の支援を幅広く行なっているしっかりした財団で、理事会ともなると、テレビでしか見たことのないような方々がお揃いになります。そうした方々とおいしいお昼を食べながらお話するのがとても楽しく、自分でいいのかなと首をかしげつつ、理事をつとめてきたわけです。
しかしかち合ったのでは仕方ありません。健康財団のほうは欠席します、と申し上げました。すると担当の方が、今は理事会もしっかり人を揃えて開催しなくてはならないので、お食事はパスされても結構だから、会議だけはご出席願いたい、とおっしゃるではありませんか。食事をパスという点には相当の抵抗を感じましたが、大事な役割なんだなあとあらためて気づき、共同記者会見を16時からに遅らせていただくという調整をして、東京を往復することにしました。理事会は11時半の開始です。
ホテルから乗ったタクシーが少し渋滞し、8時27分発の「のぞみ」に乗車。余裕はないが間に合うには十分、という時間です。車中でちょっと予習しておこうと、送付されていた書類を取り出しました。11時半開始、ホテル・ニューオータニ・・・え~っ!!髪の毛が逆立ちましたね。この理事会は長年帝国ホテルで開かれていて、今年もそこ(日比谷)だと思い込んでいたのです(もちろんご案内はいただいているのですが、身体が覚えておりまして・・)。ニューオータニは赤坂ですから、普通に行ったのでは間に合いません。
ともあれ最善を尽くそうと、携帯で、種々の検索を行いました。手近な駅は、地下鉄丸ノ内線の赤坂見附、有楽町線と半蔵門線の永田町、有楽町線の麹町の3つ。新幹線の下車は、品川と東京が考えられます。どのルートを採っても到着は11時半過ぎと出ますが、乗り継ぎを頑張って、遅れを最小限に止めようと決心しました。
東京から有楽町に山手線で戻り、地下鉄に乗り換えて永田町にゆくことに決定。各駅の出口も確認しました。東京駅着は11時3分。もし有楽町で11時12分の地下鉄に乗れれば、間に合う目があります。次は18分なので、遅れ確実。乗れるか乗れないか、ミステリーもどきになってきました。
東京着。脱兎のように新幹線を飛び出し、14番線から5番線まで、爆走。人ごみを抜けて階段を駆け上がり、ちょうど来た11時6分の山手線に飛び乗りました。有楽町駅も爆走して地下鉄へと駆け下り、なんと、12分の有楽町線に間に合ったのです。永田町に着き、地上に出てみると、ニューオータニは、まだかなり先に聳えている。しかもザ・メインというのは反対の四ツ谷側にあるビルで、長い廊下を移動しなくてはなりません。もう相当息が切れていましたから爆走できず、子供の頃本で読んだ「健児歩脚」というのを実践。30歩歩いて30歩走る、という方法です。
その結果、見事にセーフとなり、財団の方々に安堵していただきました。やればできるものですね!大事な会議に遅れてはならないという強烈なモチベーションで、定年になろうという人間が、この快挙です。子供のころから、走ることは一番の苦手だったのですが・・・。
汗を拭き拭き会議に参加し、食事の席に移る皆さんと別れて(くやしい)、東京駅へ。タクシーで四ツ谷へ行き、中央線で東京へ行くのが一番早いですよ、と教えられました。ザ・メイン館は紀尾井ホールの向かいで、いつも四ツ谷駅から歩いている距離です。間に合うからと思って歩き始め、ふと気がつきました。往路もこのルートを取っていれば、走る必要はまったくなかったのです。お疲れさまでした(←自分)。
一方この日には、東京で、住友生命健康財団の理事会が予定されていました。長いことその理事をさせていただいているのですが、健康・スポーツ関係の支援を幅広く行なっているしっかりした財団で、理事会ともなると、テレビでしか見たことのないような方々がお揃いになります。そうした方々とおいしいお昼を食べながらお話するのがとても楽しく、自分でいいのかなと首をかしげつつ、理事をつとめてきたわけです。
しかしかち合ったのでは仕方ありません。健康財団のほうは欠席します、と申し上げました。すると担当の方が、今は理事会もしっかり人を揃えて開催しなくてはならないので、お食事はパスされても結構だから、会議だけはご出席願いたい、とおっしゃるではありませんか。食事をパスという点には相当の抵抗を感じましたが、大事な役割なんだなあとあらためて気づき、共同記者会見を16時からに遅らせていただくという調整をして、東京を往復することにしました。理事会は11時半の開始です。
ホテルから乗ったタクシーが少し渋滞し、8時27分発の「のぞみ」に乗車。余裕はないが間に合うには十分、という時間です。車中でちょっと予習しておこうと、送付されていた書類を取り出しました。11時半開始、ホテル・ニューオータニ・・・え~っ!!髪の毛が逆立ちましたね。この理事会は長年帝国ホテルで開かれていて、今年もそこ(日比谷)だと思い込んでいたのです(もちろんご案内はいただいているのですが、身体が覚えておりまして・・)。ニューオータニは赤坂ですから、普通に行ったのでは間に合いません。
ともあれ最善を尽くそうと、携帯で、種々の検索を行いました。手近な駅は、地下鉄丸ノ内線の赤坂見附、有楽町線と半蔵門線の永田町、有楽町線の麹町の3つ。新幹線の下車は、品川と東京が考えられます。どのルートを採っても到着は11時半過ぎと出ますが、乗り継ぎを頑張って、遅れを最小限に止めようと決心しました。
東京から有楽町に山手線で戻り、地下鉄に乗り換えて永田町にゆくことに決定。各駅の出口も確認しました。東京駅着は11時3分。もし有楽町で11時12分の地下鉄に乗れれば、間に合う目があります。次は18分なので、遅れ確実。乗れるか乗れないか、ミステリーもどきになってきました。
東京着。脱兎のように新幹線を飛び出し、14番線から5番線まで、爆走。人ごみを抜けて階段を駆け上がり、ちょうど来た11時6分の山手線に飛び乗りました。有楽町駅も爆走して地下鉄へと駆け下り、なんと、12分の有楽町線に間に合ったのです。永田町に着き、地上に出てみると、ニューオータニは、まだかなり先に聳えている。しかもザ・メインというのは反対の四ツ谷側にあるビルで、長い廊下を移動しなくてはなりません。もう相当息が切れていましたから爆走できず、子供の頃本で読んだ「健児歩脚」というのを実践。30歩歩いて30歩走る、という方法です。
その結果、見事にセーフとなり、財団の方々に安堵していただきました。やればできるものですね!大事な会議に遅れてはならないという強烈なモチベーションで、定年になろうという人間が、この快挙です。子供のころから、走ることは一番の苦手だったのですが・・・。
汗を拭き拭き会議に参加し、食事の席に移る皆さんと別れて(くやしい)、東京駅へ。タクシーで四ツ谷へ行き、中央線で東京へ行くのが一番早いですよ、と教えられました。ザ・メイン館は紀尾井ホールの向かいで、いつも四ツ谷駅から歩いている距離です。間に合うからと思って歩き始め、ふと気がつきました。往路もこのルートを取っていれば、走る必要はまったくなかったのです。お疲れさまでした(←自分)。
コメント
_ ムッシュ・アオキ ― 2012年03月17日 09時05分17秒
手に汗握る内容、最近読んだどの本より興奮して拝読しました。最後は落語のようなオチまであって。本当に愛すべきお人柄。音楽を愛するかたはこうじゃなきぁ。これからも楽しみに読ませて頂きます。
_ junjun ― 2012年03月18日 02時10分15秒
フライブルクよりjunjunです。
東京駅、有楽町駅・・・と帝国ホテル・・ではなくニューオータニ・・と想像しドキドキしながら拝読しました。
(くやしい)お疲れ様でした(←自分)の部分に先生のお人柄を感じつつ。
しかし本当に大変なスケジュール、どうぞお体大切にされてください。
東京駅、有楽町駅・・・と帝国ホテル・・ではなくニューオータニ・・と想像しドキドキしながら拝読しました。
(くやしい)お疲れ様でした(←自分)の部分に先生のお人柄を感じつつ。
しかし本当に大変なスケジュール、どうぞお体大切にされてください。
_ ダヴィデヒデ ― 2012年03月18日 23時44分34秒
しかし凄い体力ですよねぇ・・・
私も最近猟犬の散歩をしているおかげもあって、信号が変わりそうになるのに気付くと足が自然に走ってくれることに驚いております! 先生の階段歩きを実施されておられたのを思い出しながら日々の生活の中での鍛錬が大切と思いました! そうそう! 例のロ短調ミサの演奏会の後、国立音大御自慢の階段ビルディングを一気に駆け上がりました!
結構証人も居ましたから本当です!
勿論死にそうに息切れしましたけど・・・
私も最近猟犬の散歩をしているおかげもあって、信号が変わりそうになるのに気付くと足が自然に走ってくれることに驚いております! 先生の階段歩きを実施されておられたのを思い出しながら日々の生活の中での鍛錬が大切と思いました! そうそう! 例のロ短調ミサの演奏会の後、国立音大御自慢の階段ビルディングを一気に駆け上がりました!
結構証人も居ましたから本当です!
勿論死にそうに息切れしましたけど・・・
_ taisei ― 2012年03月21日 23時45分23秒
そうそう、こういうところが先日、いずみホールでお会いした時に言った「巧まざるユーモア」と表現させていただいたことです。(実はホントは「巧まざる」ではないのかも・・・)
その実際の行動といい、報告の文章といい実に落語を聴いてるような(でも上方ではなくてやはり江戸の落語ですね)味わいで見事です
その実際の行動といい、報告の文章といい実に落語を聴いてるような(でも上方ではなくてやはり江戸の落語ですね)味わいで見事です
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