尽きない発見2013年04月03日 11時25分26秒

私がゲスト音楽監督を務めている合唱団CANTUS ANIMAEの《ロ短調ミサ曲》、準備が進んできました。バッハの実践にならってコンチェルティスト方式を採ることにし、コンチェルティストには、いっしょに勉強してくれる人ということで、くにたちiBACHコレギウムのメンバーを選んでいただきました。コンサートミストレスの大西律子さんのもと、ピリオド楽器のメンバーもあらかた揃い、合唱団は早くも盛り上がっています(公演は来年3月29日)。

3月末日の日曜日は、〈グローリア〉に関して私が講演し、そのあとテスト演奏、解釈に関するディスカッションを行いました。野球で言えばGMと監督(指揮者の雨森文也さん)が綿密に意見交換するようなもので、なんともありがたい信頼関係です。

このために、私は、かなり時間をかけて準備しました。プレゼンテーションに凝ったからばかりではありません。ヴォルフ先生の訳書(おかげさまで増刷になりました)を作るさい、またiBACH公演に向けて、相当勉強したつもりでしたが、今になって気づくことが次々と出てくるのです。

それは主として、「この曲はなぜこうなっているのか」を説明しようとするときに、見えてきます。実践家を対象にお話しするさいには、演奏の指針を示す必要がありますから、音楽学的な知識の切り売りで済ませるわけにはいきません。だからこそ、自分にとってたいへん勉強になることだと感じています。

ひとつ実例を挙げたいと思いますが、長くなりますので、明日更新します。

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