時間を延ばすには2013年06月13日 09時57分57秒

聖心女子大の授業、今年は音楽室を使わせていただいています。設備も整い、とてもやりやすいのですが、問題があるとすれば、最初に伺う哲学研究室から、とても離れていること。廊下をくねくね曲がり、校舎から校舎へと移動してようやくたどり着くのが、音楽室でした。

当初は道を覚えるのがたいへんでしたが、よくしたもので、体が道を覚えてしまうと、だんだん、遠いと思わなくなってきた。よくあることです。

「時間がかかる」という意識が失われてきたわけですが、それは時間が主観的に速く経過するようになったことにほかなりません。ですから、私は時間を失った、という見方もできます。歳を取ると時間の経過が速くなるとはよく言われることで、その通りですが、この経験は、まさにその雛型ではないか。年配者は人生のいろいろなことに慣れていますから、その分、時間の経過が速くなるわけです。

この加速度に抵抗するためには、新しいことをしなくてはならない!だから・・・というほど大げさなことではないのですが、授業の後、次のスケジュールまでの空き時間を利用して、知らない駅、久しく降りたことのない駅で降り、街をざっと歩いてお昼を食べる、という日課を始めました。

次のスケジュールはたいてい大岡山(あんのん指圧)なので、私の生まれたところを中心に、子供の頃インプットされている駅前を少しずつ探索しています。これまでに訪れたのは、荏原町(中華)、戸越銀座(中華)、大井町(刀削麺)、雪が谷大塚(カレー)、中目黒(カレー)、大崎(親子丼)、武蔵小山(ラーメン)などなど。でも、「日課」とした時点で、時間の加速が始まっているような気配も・・。

のんびりしたことを書きましたが、いま、旅行前のものすごい仕事ラッシュになっており、目先のことで必死です。ご迷惑をおかけしている方々、申し訳ありません。

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