今月のCD2013年11月24日 12時23分16秒

「古楽の楽しみ」のために輸入盤を収集していると、これは紹介したいなあ、というCDにぶつかります。種々の国内盤との比較をもちろんするわけですが、今月は最終的に、それを選びました。ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮、ドレスデン室内合唱団によって進行中の、シュッツの作品全集(Carus)からです。

私の世代だと、エーマン、マウエルスベルガーの印象が強いのが、シュッツの演奏。しかし小編成の合唱とピリオド楽器によるラーデマンの演奏はまさに新鮮にして爽やか、古楽時代のシュッツになっており、そこに、本場の信頼性がプラスされているように感じられます。

目下7種類出ているCDのどれを選ぶかで、迷いました。「ルカ受難曲/十字架上の七つの言葉」を選んだのは、《十字架上の七つの言葉》がシュッツ入門には最適だという考え(同時に経験)からです。しかし聴き込んでおられる方であれば、《ガイストリッヒェ・コーアムジーク》をお薦めします。何の虚飾もない、高みを振り仰ぐ精神の音楽です。12月2日からの「古楽の楽しみ」で種々流しますので、お好きなものを見つけてください。

国内盤では、マリス・ヤンソンス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライヴ・シリーズがとても楽しめました。最高レベルのオーケストラ演奏が、作品本位に、夢と愛をもって展開されています。