ヨーロッパ真摯の旅2015(5)ークラクフへ2015年06月15日 12時29分52秒

若干の例を挙げてみましょう。エア・ベルリンという航空会社
で往復しましたが、ベルリンーグダンスク、クラクフーベルリンという航路で当然ポーランド人の乗客が多いにもかかわらず、機内放送はドイツ語と英語だけ。また気がついてみると、ポーランドではドイツ料理のお店を見ません。多いのはポーランド料理とイタリア料理で、中華料理も意外に少ないです。ドイツ料理、需要は大きいと思うのですが。

そんな様子を見ていると、当初活用できると思っていたドイツ語を使おうという気持ちが、なくなってしまいました。ポーランド語を、しっかりやっておくのでした。ポーランド語はスラヴ語系ですから子音がとても多く、発音がむずかしい。「ありがとう」で、早くもつまずいてしまいます。でも、そこが勉強。現地の言葉を多少とも話さなくてはその国に触れることはできない、ということを、あらためて肝に命じざるを得ませんでした。

歩き疲れた夜、駅前の日本料理に入ってみました。そしたらなんと、日本語メニューがない。ポーランド人の男性と東洋人女性複数で営業しているようです。このように日本人がかかわらずに安い値段でお寿司を食べさせるお店が、いまたくさんある。気にはなりますが、日本食普及のハードルが下がるという利点はあるかもしれません。ちなみにしょうが焼きを頼んだところ、壺に入って出てきました。幸い、まあまあの味でした。

個人的には、ワルシャワもうひとつ、という感想を抱きつつ、クラクフへ。クラクフはワルシャワに遷都する前の首都、ヨーロッパ史上屈指の重要都市で、日本なら京都にあたる、とのことでした。

ここはすごかったですね。ここに来るまで、たしかに気配は感じるもののもう一つ生命力をとらえにくかったカトリック信仰、その壮麗な蓄積が、堂々たる建築群となって眼前に屹立している。ワルシャワの王宮や教会は普通の感覚で理解できるが、こっちは、得体の知れない凄みがあります。

去年オランダを出てベルギーに、とりわけヘントに赴いた時に、類似した感想をもったことを思い出しました。中世の偉大さです。(続く)

コメント

_ 優@1&4&6&7&14&32 ― 2015年06月18日 01時21分45秒

「壺」入りのしょうが焼き、興味があります。
写真はお撮りになったのでしょうか?
ネクサス7でのアップデートに関する貴重な情報をありがとうございます。今年の夏に渡欧する際に持参しようと思っていましたので。

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