バッハの信仰(1)2008年03月28日 23時27分54秒

私の尊敬する神学者で、図書館長の先任者でもあった小田垣雅也先生の新著を読み、大いに感じるところがあったので談話に書きたい、と思っていました。

ところが、肝心の本がここしばらく見つからない。仕方がないので、署名だけでも正確に、と思い、検索してみると、先生の主宰しておられる「みずき教会」のホームページがあるのですね。そこに毎週の説教が、文章化されてアップされていることがわかりました。判明した正式の著作名は、『友あり--二重性の神学をめぐって』というものです。

同時に気づいて驚いたのは、私がメールでお送りした感想についてのコメントが、説教の中で言及されていたことです。すっかり先を越されていたわけですが、大事なことなので、こちらでも書かせていただきます。ちなみに私の談話とかかわる説教は、「信と不信」「Kさんから贈られたイースター・エッグ」の2つです。検索は、「みずき教会」でなさってください。

小田垣先生は、人生においてキリスト教信仰を深めてきた方です。そうした方が、自分の信仰には、信じられないこともたくさん含まれている、不信の要素を切り捨てることのできないのが自分の信仰だ、とおっしゃるのです。信と不信の共存、両者のダイナミズムの中に、生きた信仰の形がある、とも。

私はこの率直な述懐を読んで、電気が走るような思いをしました。なぜならこれは、私が最近「バッハのやわらかな信仰」という言葉で述べ、十分説明できていなかったことと同じことを述べている、と思ったからです。(続く)

コメント

_ 訪問者 ― 2013年05月31日 07時51分10秒

はじめまして。「信と不信」は読みました。あのKさんだったのですね。みずき教会での説教は現在、閲覧できなくなっていますね。以前、あわててキャッシュをコピーしたことでした。実は私も昔、小田垣先生の御著書を読んで手紙を書いたり、立教大学まで会いに行って喫茶店で筆談したり、みずき教会の礼拝にも1度、うかがった者です。ところで、みずき教会のHPは更新されていないようで、先生の活動も休止されておられるようですが、お手紙を書こうと思って住所録を見たら控えていませんでした。たしか三鷹市に住んでおられると思うのですが、御存知でしたらメルアドまで御連絡願えませんでしょうか?web上では匿名とさせて頂きますが、実名の苗字の方はメルアドでおわかりのことと存じます。けっして怪しい者ではございませんが、もし御照会の必要がありましたら、先生にこの名前と、二十数年前にみずき教会や立教大に会いに行った神学生とおっしゃって頂ければおわかりと思います。
「友あり 二重性の神学をめぐって」のオンデマンド版の案内サイトがあり、そこに注文先としてみずき教会のメルアドが掲載されていたので、そこにメールしたのですが返信は無いので、現在は使われていないと思われます。
以上、よろしくお願い申し上げます。

_ I招聘教授 ― 2013年05月31日 10時42分43秒

承知しました。メールを差し上げます。

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