昔と比べて ― 2008年06月10日 23時02分33秒
厳しい週を通過中です。
月曜日には、勤め先の研究室で開かれている上級ゼミナールで2年に1回回ってくる研究発表を行いました。共通テーマは「伝統と断絶」というものですが、私は「バッハの失われたカンタータをめぐって」というタイトルで発表しました。内容は、次の著作で読んでいただきます。
鼎の軽重を問われる機会ですから、全力投球しました。それにしても素朴な感慨としてあるのは、研究発表と自然に向き合えるようになったな、ということです。若い頃は、発表が回ってくることは頭痛の種でしたし、何をやろうか、そのたびに頭を悩ませました。ところが今は、わかった、いつでもいいよ、という感じ。ネタに困らないのです。
発表の大半は、この1年以内に勉強した事柄でした。ですから、昔より今の方が、勉強していると思うのです。なぜ、そう思えるのか。昔より自由時間があるわけではありませんし、勤勉になったわけでもありません。要するに、テーマが決まっているからではないでしょうか。ですから、一生勉強を続けるためには、しっかしりたテーマをもつことが先決だと、若い人たちに申し上げたいと思います。
たいへんですが、充実している今週です。
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