早口ですって?2009年11月11日 23時07分43秒

私のミステリー好きはご承知のとおり。一に松本清張、二に夏樹静子、というのも既報のとおりで、あとが続きません。夏樹作品がなぜか手に入りにくい昨今ですが、先日の大阪滞在中に大きな本屋さんに入った折、光文社文庫をまとめ買いしてきました。

夏樹作品がいいのは、美しい文章、きめ細かな仕上げに加えて、ウルトラC級のどんでん返しが、つねに用意されていることです。流行作家って、なかなかこれだけのレベルは保てないのではないかと思います。

買った本の中に、『往ったり来たり』というエッセイ集がありました。ご自身の内輪のことを、初めて綴られたものであるとか。これがまた、率直な心情が含羞を含んで綴られていて、すばらしいのです。ああ、こういう人の文章だからいつも読みたくなるんだなあ、と実感していたら、意外な一文が・・・。自分は文壇一の早口だと書かれているではありませんか。てっきり、春風駘蕩の高雅な口調を想像していました。

エッセイの形での価値観の披瀝に接して思うことは、やはり生命への豊かな慈しみが底流にあるのだということ。結婚と出産を奨励しておられることに共感します。やはり、次の世代を育ててゆく社会のシステムのおかげでわれわれ自身が存在し、そのおかげで日々生活できているわけですから、社会への恩返しが人生の基本だと、私も思います。

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