『エヴァンゲリスト』校訂第一段階終わる2010年02月16日 23時34分56秒

今日は久しぶりに、自宅にいられる日。『魂のエヴァンゲリスト』の改訂に精を出し、補章の「20世紀におけるバッハ演奏の4段階」に取り組みました。といっても、20世紀に関しては以前に書いたことがだいたい通るので、「21世紀に入って」という項目を付け加えるのが中心でした。

一応一通りチェックを終えましたが、結果として、85年の本と、大幅に異なったものとなりました。古い革袋に新しい酒を盛った、というところでしょうか。編集者の方と、書名を変更するかどうか相談しましたが、「魂のエヴァンゲリスト」を知り、文庫化を楽しみにしていてくださる方も多いという判断から、このままでいくことにしました。

とはいえ、以前はまずかったなあ、というところもたくさんあります。私のバッハの本でいちばん読まれているのは講談社現代新書の『J.S.バッハ』ですが、これも1990年なので、古くなっている。今回、新しい研究を取り入れた一般書が出せるのはとてもうれしいことです。

国立音大音楽研究所のホームページを、やっと更新しました。更新したのは、去年演奏したモテットの研究ですが、これは研究年報への準備としてやっています。よろしくお願いします。http://www9.ocn.ne.jp/~bach/