楽しい《魔笛》作り2010年04月04日 04時46分04秒

4ばかりが並ぶ作成日時です。あと2分早く始めれば良かった。4は、私の好きな数字の1つです。

復活祭の朝の、超早起き。1980年前の朝に思いを馳せないわけではないですが、因果関係はありません。昨夜、さる筋から食事にご招待いただき、楽しくやっていたのですが、気分が悪くなって退席してしまったのです(たいへん失礼しました)。そのまま少し寝ました。しかし今度は夜中に目が覚めて、眠れません。あれこれ考えて、起きてしまったというのが実情です。この先しばらくのスケジュールを考えると暗澹とする、というのが正直なところです。

その中に、充実もあり。昨日から、「基礎ゼミ」レクチャーコンサートのリハーサルが始まりました。ここしばらく《フィガロの結婚》を幕ごとにやってきましたが、今年は、《魔笛》の第1幕。新入生諸君に、「音楽の力」について伝えたい、という趣旨です。私は、有名なアリアを並べるような構成はしません。テーマにふさわしい部分を厳選し、第5曲の五重唱(魔笛がタミーノに渡される部分)と第7曲の二重唱(パミーナ+パパゲーノ)、そしてフィナーレ全曲を選びました。通して聴くフィナーレはさすがにすばらしく、私の大好きな場面も、ここに含まれています。それは、タミーノと弁者のレチタティーヴォです。

今回、何人かの先生と初めてご一緒することができ、世界が広がりました。キャスト一覧は次のようなものですが、見る人が見れば、相当だとわかってくださるでしょう。スペシャリストが何人もいて、相談しながら、また学生を指導しながら、どんどんステージができていきます。

タミーノ:経種康彦、パミーナ:松原有奈、パパゲーノ:山下浩司、ザラストロ:若林勉、弁者:田辺とおる、モノスタトス:青柳素晴、3人の侍女:悦田比呂子・加納悦子・与田朝子、3人の童子:山崎法子・川辺茜・高橋幸恵。

コンサートは6日の14時半からで、他にクラリネット協奏曲(ソリスト:武田忠善、指揮:栗田博文)が演奏されます。残念ながら、学内向け。去年までは2回公演で外部向けがあったのですが、今月は3月に《コシ・ファン・トゥッテ》を上演した結果、こちらがカットされてしまいました。でも財産になりますから、別の形で聴いていただけるようにできればと思っています。