今年の工夫2010年04月29日 23時15分58秒

明日の準備も済み、なんとか4月を乗り切れるメドが立ちました。昨日の聖心の授業が一番苦しかったのですが、深夜起き出して準備し、間に合わせました。終わるとやってよかったと感じるのは、今日の放送収録でも同じ。いつものことです。

今年初めて採用したやり方があります。それは、学生に白い紙を配布し、質問のある人は出しなさい、と言っておくやり方です。クラス授業で人数が多いと、「質問ありますか」と言っても、みな遠慮してしまう。しかし紙に書かせると、ずいぶん多くの人が、なかなかいい質問を書いてきます。その主要なものをレジュメに取り込み、私なりに回答するのですが、これが、絶好の復習になる。たくさん進むより、こうして理解を確実にしていく方がいいとわかりました。

今録音している「バロックの森」は5月24日からの週で、昇天祭と聖霊降臨祭の音楽を特集しています。今日は、聖霊降臨祭の第2日、第3日を収録しました。シュテルツェルとバッハのカンタータを並べ、オルガン曲をからませていくのですが、シュテルツェルにもいい曲がありますね。『エヴァンゲリスト』新版にも書いたように、最近シュテルツェルのカンタータをバッハがライプツィヒで演奏していたことが判明しています(1736年には「年巻」を演奏したという説もある)。バッハとの違いは、多様性、複雑さ、世界の広がり、といったことでしょうか。明日の「歌曲作品研究」の授業では、シュテルツェルの名曲《お前がそばにいるならば》を取り上げる予定です。