絶妙のロケーション2010年06月10日 23時29分39秒

「レインボウ21」の疲れからやっと立ち直りつつある状況です。たのもーさん、詳細な感想の書き込み、ありがとうございました。私自身はもちろんいろいろな感想がありますが、自分から書くよりは皆様に先に書いていただきたいという思いでいました。しかし私が書かないうちは書きにくい、と思われる方もあるようです。感想のおありの方、ご遠慮なくお願いします。いくつか書いていただけましたら、私の感想をレスポンスします。

私の実感を総合的にまとめておきますと、声楽、器楽、裏方すべての方々の献身的ながんばりで、これ以上は求められないというほどうまくいったと思っています。弟子たちとともにこういうコンサートをサントリーでやらせていただき、大きな幸福感に包まれたと、率直に申し上げます。みんな、ありがとう。最後は客席で拍手している方が謙虚な態度であると認識はしていたのですが、プリマドンナから招かれるまま、中央に出て行ってしまいました。右に《魔笛》のプリマ、高橋織子さん、左に《コジ》のプリマ、安田祥子さんという絶妙のロケーションで、手までつながせていただき、生きていて良かったという感じでした(笑)。

効率の良いトークをして時間を節約する必要があったため、昼間から、ずっと緊張していました。登場人物との対話を見せ場として、台本を配っていたのですが、ゲネプロではあちこち忘れてしまって、ミスの連発。大いに焦り、空き時間に準備を重ねました。結果として前半の《コジ》は完璧にうまくいき、一安心。でもそこで気が抜け、より確実に暗記していたはずの《魔笛》で間違えてしまったのですね。プリマを立ち往生させてしまいました。気を抜かず最後まで万全を期す、という当たり前のことの大切さを再認識した次第です。

コメント

_ かものはし ― 2010年06月12日 18時44分59秒

コメントが充分集まらないと先生のご感想が伺えないということですので(笑),「枯れ木も山の・・・」でひとこと感想を書かせていただきます。

全体として非常に「くにたち」らしい,アットホームかつ質の高い演奏会だったと思います。観客席もほぼいっぱいで,自分のことのようにうれしかったです。

印象的だったのは,やはり先生のトークでした。たしか「子供の喧嘩に親が出るよう」だけれども,お弟子さんである出演者の皆さんの「歌が大好きだから」ご出演をひきうけられた,とおっしゃっていたと記憶しています。大好きな学生たちとステージで共演なさることができるのは素晴らしいことですね!

一緒に聴いた連れは,先生と出演者との掛け合いが特に面白かった!と申しておりました。これも周到なご準備あってのことと思います。もしかしたら実際のオペラよりもたくさんの笑いに包まれた演奏会だったかもしれません。

前半のプログラムを聴いて,10月の『コジ』が楽しみになりました。後半のドイツ語にはいろいろ思うところもありましたが,これから皆さん勉強なさることでしょう。今後を楽しみにしています。モノスタートスの葛西さん,パパゲーノの大川さん,パパゲーナの阿部さん,そして皆さん演技力抜群でしたね。

そうそう。拍手の件,「後奏が素敵ですから最後まで聴いて,拍手はそれからにしてください」と仰っていましたね。この間,ラジオのクラシック番組でパーソナリティの歌手の方が「素晴らしいという気持ちがわきあがったら拍手していいと思います」とコメントされていたのを思い出しました。もちろん後奏のあとに拍手してほしいと私も思いましたが,思わず拍手したいほど皆さん感激された証拠だとも思いました。

最後にもうひとつ。足本先生の編曲がすごい!と思いました。オケの響きを残しつつ木管アンサンブルに編曲するのは私などの想像を遙かに超える「技」だと思います。感動しました。

以上,とりとめない感想で申し訳ありません。

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