深夜の救急外来 ― 2012年05月21日 23時14分36秒
地元の方には失礼かもしれませんが、「恐山」って、こわいイメージはないでしょうか。名前が名前なので、そう思ってしまいますよね。私は子供の頃から、下北半島の形がこわいなあ、と思っていました。大きな鎌首を持ち上げたように見えます。出演された僧侶様も、鋭利な顔立ちの若い方で、高齢のゆったりした方とは違っていました。
病院に行く準備をしていたとき、仕事の上で、大きな手違いをしていたことが発覚しました。あいにく、国際的に重要な仕事です。とうてい収拾に取り組むコンディションではないので、ともあれ連絡を取り、「たのくら」にも例会中止の連絡を入れました。しかし40度も熱が出ていると、キーボードを正しく打てなくなりますね。間違い続き。音楽家の方もこうなるのでしょうか。もちろん習熟度は違いますが。
というわけで、大きな心配をかかえての、救急外来入りとなりました。待ち時間2時間、と出ています。1時間半ぐらいでなんとか回って来ました。しかし府中病院の体制には感心しましたね。深夜だというのに、超短波などひと通りの検査をし、かなり待ちましたが(辛い)、その夜のうちに血液検査の結果を出し、投薬もしてくれるのです。本当に、親切。
結果として腸閉塞の疑いは晴れ、腸炎、食あたりかも、ということになりました。点滴の終了を待って、未明に帰宅。ふらふら状態で、再度メール。しつこい夢がつきまとってなかなか眠れなかったのは、『聖域』の読みすぎでしょうか(笑)。
日曜日、ふとんのなかで『聖域』を読了。仕事の手違いは友人がフォローしてくれることになり、その友情に涙。人のよさそうな旭天鵬の優勝にも涙が出ました。天からのご褒美ですね。おかげさまで、今日はかなり回復しています。
病院に行く準備をしていたとき、仕事の上で、大きな手違いをしていたことが発覚しました。あいにく、国際的に重要な仕事です。とうてい収拾に取り組むコンディションではないので、ともあれ連絡を取り、「たのくら」にも例会中止の連絡を入れました。しかし40度も熱が出ていると、キーボードを正しく打てなくなりますね。間違い続き。音楽家の方もこうなるのでしょうか。もちろん習熟度は違いますが。
というわけで、大きな心配をかかえての、救急外来入りとなりました。待ち時間2時間、と出ています。1時間半ぐらいでなんとか回って来ました。しかし府中病院の体制には感心しましたね。深夜だというのに、超短波などひと通りの検査をし、かなり待ちましたが(辛い)、その夜のうちに血液検査の結果を出し、投薬もしてくれるのです。本当に、親切。
結果として腸閉塞の疑いは晴れ、腸炎、食あたりかも、ということになりました。点滴の終了を待って、未明に帰宅。ふらふら状態で、再度メール。しつこい夢がつきまとってなかなか眠れなかったのは、『聖域』の読みすぎでしょうか(笑)。
日曜日、ふとんのなかで『聖域』を読了。仕事の手違いは友人がフォローしてくれることになり、その友情に涙。人のよさそうな旭天鵬の優勝にも涙が出ました。天からのご褒美ですね。おかげさまで、今日はかなり回復しています。
ここ数日 ― 2012年05月27日 12時42分28秒
久々に更新しようとネットを開いたら、吉田秀和先生が亡くなられたという記事に接しました。頭脳明晰、衰えを知らない90代をお過ごしのことに驚嘆していましたので、突然の訃報に意表を突かれました。残念です。御著作に感銘を受け、多くのことを学ばせていただいたという点では、私も人後に落ちません。本当に偉大な方でした。ご冥福をお祈りいたします。
水曜日の早朝に出かけて、大阪に3泊。横浜で朝日カルチャーをこなして昨夜帰宅しました。体調がやはりもうひとつで案件の消化に精一杯となり、更新ができませんでした(しかし野球の中継を見られなかったのは幸いでした)。
準備などで結構消耗していた金曜日、とたんにシャキッと覚醒したのは、国立音大のオペラ出演者たちが、意気盛んに乗り込んできたため。武田忠善さん率いる管楽合奏と選り抜きのソリストたち(澤畑、高橋〔薫〕、経種、久保田)、ピアノの久元さんなどとリハーサルを重ねるうち、やはりいい環境ですごい人たちとやっていたんだなあ、という思いが湧き上がって来ました。現役の緊張感はやはり高く、私が少し、緩んでいたのかもしれません。コンサート終了後はワインで旧交を温め、楽しい夜を過ごしました。
水曜日の早朝に出かけて、大阪に3泊。横浜で朝日カルチャーをこなして昨夜帰宅しました。体調がやはりもうひとつで案件の消化に精一杯となり、更新ができませんでした(しかし野球の中継を見られなかったのは幸いでした)。
準備などで結構消耗していた金曜日、とたんにシャキッと覚醒したのは、国立音大のオペラ出演者たちが、意気盛んに乗り込んできたため。武田忠善さん率いる管楽合奏と選り抜きのソリストたち(澤畑、高橋〔薫〕、経種、久保田)、ピアノの久元さんなどとリハーサルを重ねるうち、やはりいい環境ですごい人たちとやっていたんだなあ、という思いが湧き上がって来ました。現役の緊張感はやはり高く、私が少し、緩んでいたのかもしれません。コンサート終了後はワインで旧交を温め、楽しい夜を過ごしました。
洒落たカフェ ― 2012年05月28日 22時37分07秒
27日(日)は、先日出版した『教養としてのバッハ』(アルテスパブリッシング)の紹介を兼ねて、共同執筆者の久保田慶一さん、佐藤真一さんとともに、「トークショー」(!)を開催しました。
場所は、原宿から千駄ヶ谷方面に進んだところにある『ビブリオテック』。いまは、こういう空間があるのですね。高級な図書館というか、蔵書を楽しめるカフェで、とても気持ちのよいところです。ここで開催されている「文明講座」の第25回を、私たちのために提供してくださったのです。
私は、司会を兼任。今回の本のできるまで、こうした本だからこそわかったことわかること、その一部の音源付き内容紹介、最近の演奏をめぐってなど、さまざまな話題を提供しました。合計180歳を越える3人では「トークショー」の洒脱さなど望めないのですが、それでも並々でない盛り上がりを実感したのは、満員の、しかも若い方の多いお客様が打てば響くノリのよさで対応してくださったからでした。
着くまではとても疲れていた私も一気にノリが出て、大阪に続いて付き合ってくれたまさお君からも、「絶好調」のお墨付きをいただきました。やっぱりこういう発信が、自分の生きがいであるようです。帰ってきたら、また疲れちゃったのですけれど。
場所は、原宿から千駄ヶ谷方面に進んだところにある『ビブリオテック』。いまは、こういう空間があるのですね。高級な図書館というか、蔵書を楽しめるカフェで、とても気持ちのよいところです。ここで開催されている「文明講座」の第25回を、私たちのために提供してくださったのです。
私は、司会を兼任。今回の本のできるまで、こうした本だからこそわかったことわかること、その一部の音源付き内容紹介、最近の演奏をめぐってなど、さまざまな話題を提供しました。合計180歳を越える3人では「トークショー」の洒脱さなど望めないのですが、それでも並々でない盛り上がりを実感したのは、満員の、しかも若い方の多いお客様が打てば響くノリのよさで対応してくださったからでした。
着くまではとても疲れていた私も一気にノリが出て、大阪に続いて付き合ってくれたまさお君からも、「絶好調」のお墨付きをいただきました。やっぱりこういう発信が、自分の生きがいであるようです。帰ってきたら、また疲れちゃったのですけれど。
今月のCD選 ― 2012年05月29日 23時34分34秒
今月は、図らずもラテン系オンリーになりました。
安川加寿子先生のドビュッシー、これが断然の1位です。ドビュッシー生誕150年を記念してまとめられた、1966~71年録音の4枚組(ビクター)。息を呑むような演奏ばかりで、当時聴く機会を得なかった私は、こんなに偉い先生だったのかと本当に驚きました。音楽・技術の諸要素と世界の多彩なイメージが、ドビュッシーの意図そのままに、完璧に融合しているのです。これから、聴き継がれていってほしいものです。
2位は、ルネ・フレミングの歌うラヴェル、メシアン、デュティユーの管弦楽伴奏付き歌曲集(デッカ)。あのとろけるようにやわらかい声で歌われる《シェエラザード》のエキゾティシズムには、魅力が一杯。メシアンもいいですよ。
3位には、グラナドスのピアノ組曲《ゴイェスカス》を、松村未央さんが演奏したもの(ALM)を選びました。曲は、画家ゴヤの恋を描く、ロマンと民族色にあふれるもの。その意外に大きな世界を、スペイン在住の松村さんが骨太にとらえています。
安川加寿子先生のドビュッシー、これが断然の1位です。ドビュッシー生誕150年を記念してまとめられた、1966~71年録音の4枚組(ビクター)。息を呑むような演奏ばかりで、当時聴く機会を得なかった私は、こんなに偉い先生だったのかと本当に驚きました。音楽・技術の諸要素と世界の多彩なイメージが、ドビュッシーの意図そのままに、完璧に融合しているのです。これから、聴き継がれていってほしいものです。
2位は、ルネ・フレミングの歌うラヴェル、メシアン、デュティユーの管弦楽伴奏付き歌曲集(デッカ)。あのとろけるようにやわらかい声で歌われる《シェエラザード》のエキゾティシズムには、魅力が一杯。メシアンもいいですよ。
3位には、グラナドスのピアノ組曲《ゴイェスカス》を、松村未央さんが演奏したもの(ALM)を選びました。曲は、画家ゴヤの恋を描く、ロマンと民族色にあふれるもの。その意外に大きな世界を、スペイン在住の松村さんが骨太にとらえています。
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