今月のイベント(大阪篇) ― 2014年03月05日 22時32分57秒
いずみホールのバッハオルガン作品全曲演奏会、変則的ですが、2ヶ月連続で開催となります。3月21日(金)、19:00から。出演はアメリカのオルガニスト、デイヴィット・ヒッグスです。
ト長調作品を中心としたブリュンドルフさんのコンサートが先日ありましたが、ヒッグスさんのコンサートは、ヘ長調を中心としています。それが「降誕の神秘」と題されているのは、クリスマスにちなむ曲が集められているから。年2回のコンサートの1つが夏、1つが3月ですので、若干の季節外れが生まれてしまいます。ちょうとバッハの誕生日なので、バッハの降誕ということでお願いします(笑)。
プログラムの骨格をなすのは、ヘ短調のプレリュードとフーガBWV534と、クリスマスにちなむヘ長調のパストラーレ、壮大きわまりないヘ長調のトッカータとフーガBWV540。パストラーレをめぐって、14曲のコラールが演奏されます。
コラールは、いずみホールのオルガンがとくに生きるジャンル。音色の彩りが美しいからです。《オルガン小曲集》からのクリスマス・コラールが、とくに聴きものだと思います。この曲集の密度の高さ、表現の緻密さは聴くほどにすばらしく、シュヴァイツァーの「音楽史上最大の出来事のひとつ」という評言も、誇張ではないと感じるようになりました。
いつものように解説とインタビューをします。いずみホールでは12日(水)にアンドラーシュ・シフのリサイタルがあり、これにも参ります。6つのバガテル、ソナタ第32番、ディアベリ変奏曲というベートーヴェン晩年のプログラム。《ディアベリ》がとくに楽しみです。
4日(火)に、ICUの補講と、打ち上げを行いました。写真を掲載します(in 吉祥寺)。音楽研究を専攻する学生さんたちのテーマは、伊福部昭、武満徹、バッハ、楽器。とても楽しく、これから授業ならいいのに、と思いました。やはり、親しみが大切です。
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