「古楽の楽しみ」新年度2014年03月29日 10時09分12秒

NHK・FM朝6:00からの「古楽の楽しみ」が、6年目を迎えることになりました。長くて5年、という認識でやっていましたので、さらに続けられるとは思いませんでした。なにしろ渋い番組。テーマによってはよほどの通人しか知らない曲を毎朝1時間、ということもあるわけですから、こんなに時間をいただいて、ありがたいかぎりです。皆様のご支援と、番組スタッフの支えのおかげです。

新年度は華やかに迎えたいと思い、《ブランデンブルク協奏曲》のリレー演奏を取り上げました。4月7日(月)は第1番です。ホグウッド指揮で初稿、アバド指揮のモーツァルト管とカフェ・ツィンマーマン(ピリオド楽器)で通常稿と、3つを聴き比べます。くどいかなとも思いましたが、全然違いますので、初めて聴く方はびっくりなさるでしょう。

4/8(火)は、第2番と第3番です。第2番はベルリン古楽アカデミーの全曲を聴き、第3楽章を、ミュンヒンガーで聴き比べ。トランペットの違いがテーマになりますが、このミュンヒンガー1972には、ニコレやヴィンシャーマンが参加しています。

第3番は短いので、全曲を2種聴きます。フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルの1930年ライヴと、エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団。これまた、まったく違います。残った時間で、第1楽章の編曲を2つ流します。カンタータ第174番のシンフォニア(BCJ)と、スウィングル・シンガーズのスキャットです。

4/9(水)は、第4番と第6番。第4番はイ・ムジチ1984でまず全曲を聴き、その第2楽章を、ブッシュ1935とリヒター1967で聴き比べます。さらにフィナーレを、チェンバロ協奏曲への編曲版で。演奏はアポロ・アンサンブル(フランス・ピッチ使用)です。そのあと第6番をラ・プティト・バンドで聴いて、この日は終わります。

4/10(木)は、第5番。まずペライアのピアノ弾き振りで全曲を聴き、ピリオド2種で反復します。第1楽章がコープマン、第2・第3楽章が小林道夫~松本バッハ祝祭アンサンブルです。最後に第6番に第3楽章を、フライブルク・バロック・オーケストラの新録音(フランス・ピッチ使用)で聴いて特集を終わります。

14年度も趣向をこらしますので、早起きの方、どうぞよろしく。