ロ短調学会(5)2008年01月07日 10時47分41秒

イギリスは味覚の面がちょっと、というのは、よく聞く話です。でも少しお金を使っていいレストランに入ればいいのではないか、と思って出かけました。ところが、レストラン自体が、あまりないのですね。サンドイッチを食べるようなところは結構見かけますが、入ってみたくなるような洒落たレストラン、というのが少ない。食べることへの関心が、相対的に低いように感じられます。日本とは大違いです。

その話を知人にしたら、オランダからベルギーに入ると突然レストランが増える、という話を教えてもらいました。日本でも、訪れる都市によって、すごく食べ物屋の多いところ、飲み屋の多いところってありますよね。あんまり多いと、これで商売が成り立つのか、と心配してしまうぐらいです。やはり数と食の洗練は、無関係ではないように思えます。もちろん、そう見える中からおいしい店を見つけ出すことはできるのでしょうが、今回はそのゆとりがありませんでした。

11月1日は、飛行機でベルファストに移動。アメリカの2教授と落ち合い、タクシーでホテルに着きました。目の前に品のいい教会があります(写真)。歩いて感じる町の雰囲気は、どことなくなつかし系。落ち着きと味わいがあって、旅行者もリラックスできます。気がついてみると、現代的な建築というのはほとんどなく、簡素な印象です。その代わりというか、クルマは数珠つなぎで、大量に走っている。イギリスはクルマ社会、という印象を、どの町でも持ちました。

口頭発表の原稿に手を入れているうちに夜が更けました。さあ、明日からシンポジウムです。