費用を考えないと ― 2009年03月11日 23時18分34秒
東京中央郵便局を残す残さないでもめている話が報道されました。私は現場を知らないので直接の判断はできませんが、強く思うのは、費用の問題を併せて報道して欲しい、ということです。なぜなら、一等地に大きな建物を文化財のような形で残すにはたいへんお金がかかり、高額の維持費が毎月かかってゆくことは間違いないからです。それを承知した上でどうするか、という話をしないと、あとがたいへんです。
私の済んでいる国立市にも、古い駅舎を保存するかどうかの問題が尾をひいています。また大分前ですが、どこかの大学で貴重な校舎を残すか否かの問題が起こり、そのことを訴えた文書をいただいた記憶があります。あちこちで起こっている問題でしょう。
昔の大切な思い出があるものは残してもらいたい、というのは人情です。歴史を保存することにも、もちろん意義があります。しかし、たとえば経済的に潤沢ではない自治体なり、大学なりがそれをやることは、現在と将来の教育のために使うお金のかなりを、それに割くことになります。しかもそれは、たいていの場合、驚くほど高額です。その負担に耐えていくか否かは、数字を知って、ケースバイケースでシビアに考えていくべきことではないでしょうか。「トキ」へのなぞらえも、乱暴なことだと思えてなりません。。
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