力士の日本語2010年08月06日 18時32分26秒

新聞に、白鵬のスピーチのすばらしさを賞賛する記事が出ていました。私もまったく同感です。語彙の豊富な、格調の高い語り口で、配慮があり、責任感もにじむ。これだけのレベルでスピーチできる日本の若者がどのぐらいいるだろう、とさえ思ってしまいます。

それにしても、相撲界の外国人は、みな立派な日本語を話しますね。このことは、どんなに外国人が増えても相撲はやはり日本のものだと感じさせる上で、大きな働きをしていると思います。野球の選手なんか、何年いても通訳なしでは話せませんものね。

要するに、どんな人でも環境が導けば、外国語をしっかりマスターできるのです。誰も母国語では助けてくれず、日本語に必死にならざるを得ない、という環境が必須条件。通訳付きを売りにする部屋が出てきたりすれば、このレベルはたちまち瓦解してしまうでしょう。

日本に移住して何年も経たないうちにむずかしい日本語を完全にマスターして生活できるなんて、たいしたものですね。尊敬に値します。このことを含め、相撲の世界に数々の美風があることも、考えてあげたいと思います。