MSの軍門に降る2010年08月14日 23時34分35秒

もう3年ぐらいになるでしょうか。私は、マイクロソフトから限りなく離れたパソコン・ライフを送ってきました。OSはウィンドウズ。これは仕方ありませんが、ブラウザはFirefox、日本語変換はAtok、ワープロは一太郎、表計算は三四郎、プレゼンテーションはAgree、メールはShuriken。要するにジャストシステムのSuiteを購入し、すべてのオフィス系ソフトをJS系で固めていたのです。やたら値段が高く、購入届けのような手続きまで必要なMS-Officeに対し、抵抗したい気持ちがあったことは確かです。

しかし判官贔屓も、今日で打ち切り。久々にOfficeのProfessional Academic 2010というのを購入し、たった今インストールしたところです。Accessとか、OneNote、Publisherも入っている。値段は3万円弱、2台のパソコンにインストールできるというのですから、さすがに昔よりは安くなりました。

孤軍奮闘のジャストシステムを見限った理由を述べて、これからの改善に期待したいと思います。1つは、ファイルを送ることひんぱんな仕事をしているために、一太郎の標準仕様であるオリジナル・ファイル形式(jtd)が有害無益であること。もちろんワードファイルも使えますが、ワープロ自身は何かとオリジナル形式を使いたがるので、ついつい、選択の操作が増えます。それがだんだんわずらわしく感じられるようになりました。結果として2つのファイル形式が入り乱れて存在し、管理がややこしくなっています。

しかもオリジナル形式のファイルは、ツールで検索してもらえないのです。Googleのデスクトップ検索に一太郎ファイルを含ませる方法も開発されていますが、導入が面倒で、実現できませんでした。かといって、検索のためにワードファイルで保存するためには、手をかけてやらないといけない。だったら、ワードを使った方が早いじゃありませんか。

ジャストシステムは、高速検索の技術をぜひ磨く必要がありますね。Googleの速さを知っていると、Shurikenの検索の遅さは耐え難く感じられます。このメーラー、自動振り分け機能や種々の入力補助のように、機能としてはとてもいいものをもっているのですが、メーラーにおいては、検索の速さが死活的に重要なのではないでしょうか。

G-MailやSunderbirdは、速い検索を武器に、分類せずに検索せよ、という姿勢で来るわけですよね。でも私は、学生、大学、学会、というようにフォルダ別にメールを保存する習慣がついてしまっているので、Shurikenの自動振り分けに頼っているわけです。ところが細かく分けているためにどこにあるかわからないメールが生じ、それを探そうとすると遅い検索が立ちはだかる、という循環になっています。仕方がないので検索はG-Mailから行い、出てきたメールへの処理をShurikenで行う、という面倒なことをしているのです。

本当は、シェアが大きい方が勝つというグローバリゼーションが好きなわけではありません。日本のメーカーにがんばってもらいたいし、応援したいと思っています。しかし仕事のツールは合理性が生命ですので、どうしても、こうなってしまうのです。