ファイルの復活から打ち上げまで2010年11月29日 07時40分57秒

USBメモリに入ったパワーポイントのファイルを、会場にしつらえられたパソコンで、いかにして開けるものとなしうるか。皆さんだったら、どうなさるでしょうか。

加藤一郎先生がご自分のノートパソコンで試してくださいましたが、やはり開けない、とのこと。ファイルに問題があることは、確かなようです。でも手段は、いろいろありそう。研究室に戻って考えました。私のパソコンには、Agreeは入っているが、Powerpointは入っていません。パソコンごと運搬するという方法は、ちょっと現実味を欠きます。

音楽学の研究室のパソコンには、パワポが入っていない。しかし音楽研究所のパソコンに、オープンオフィスが入っていることがわかりました。やってみると、開けます!そこで、開いたファイルの名前を変え、パワポの複数のバージョンで保存しました。ホールに戻り、試してみると、無事開けるではありませんか。オープンオフィスで保存し直したことで、会場のパソコンと整合性が取れたようなのです。参考にしていただけると嬉しいです。

順調に進んだようですが、時間も迫っていたので、かなり焦りました。しかしおかげで順調に「バッハとポロネーズ」の話が出来、中舘栄子先生率いるリトミック・サークルによる舞踊実演に引き継ぐことができました。後半は、ショパンのポロネーズに関する、さまざまな考察。久元祐子さんの《英雄ポロネーズ》が、華やかな締めになりました。直前のインタビューで、この曲には英雄の裏の面が盛り込まれていることを忘れてはならない、というお話をされたのが、心に響きました。

ホールに人を集めて研究発表するというのは、学生にとって、重い課題です。ポーランドに精通する学生がいるわけではありませんから、当初はまことに頼りなく、これで発表会できるのかなあ、というのが正直なところでした。そこで、ポーランド音楽研究の権威である田村進先生のお話を伺い、ショパン研究で知られる加藤一郎先生のご指導をいただくなどして、専門性の涵養に努めました。諸先生の無償のご協力は、本当にありがたいことでした。

救いだったのは、7人の学生がきわめて熱心で、団結していたということです。授業時間(←このイベント用に設定されている)内にも、時間外にもいつも集まって、活発に動いている。私はときどき顔を出す程度でしたが、どんどん自力で、雪だるまが大きくなっていくのです。

結果として、かなりのレベルまで進んだと思います。目標に挑むことによって、学生は成長するなあというのが、偽らざる実感。きびきび準備に動いている姿は、全員、とても魅力的に見えました。夜は当然、打ち上げ。ほとんど寝ていないのに解放感を満喫できるのも、若さなのでしょうか。

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