早手回し2012年08月22日 23時28分13秒

暇になったはずなのにいっこうに時間を上手に使えず、皆様にお伝えするような本格的な仕事ができていない、私。ひとつ言えることは、めぐってくる仕事の準備やケアを以前よりしっかりやっていること、そしてそれ以上に、仕事を早手回しに済ませるようになっていることです。

長いこと私は、ギリギリ派で通してきました。締め切りの仕事があると、催促をもらったタイミングで拍車をかける。必然的に絶えず追われている形になりますが、その分緊張感が高まり、短い時間に多くのことができるばかりか、出来栄えもよくなるように思ってきました。つねに早めに仕事をする人を偉いと思う反面、追い込まれて必死の作業をする人に比べ、見切りが早い傾向があるように思ったことも何度かあります。

ところが、私、早くなってきたのですね(笑)。今日はなんと、9月一杯と約束していた仕事を仕上げました。それは、いずみホールの「ウィーン音楽祭」で使う字幕の仕事です。ミサ曲の字幕は作っていましたが、レクイエム(モーツァルト)のテキストにはまともに向き合ったことがなかったので、とても勉強になりました。こうした傾向が老いの兆候にすぎないのか、自分なりの成長と考えてもいいのか、よくわかりません。能率自体が上がっているとは、思えないものですから。