日生劇場の《メデア》2012年11月10日 15時11分59秒

いま大阪に向かう車中です。昨夜は日生劇場に、アリベルト・ライマンのオペラ《メデア》を見に行きました。阿鼻叫喚のシーンも頻出する前衛オペラですが、書法の密度は高く、演奏・演出((飯塚励生)のすばらしさもあり、類いまれな迫力に、手に汗を握りました。

下野竜也指揮、読響は演奏に勢いがあり、進むにつれ、艶やかな凄味を表出。コロスに相当するモダン・ダンスも良かったです。

長木誠司さんの書かれた名解説に、古典的な教育しか受けていない歌い手ではおそらく2小節も歌えないだろう、というくだりがありました。それだけに飯田みち代さんを始めとするキャストの頑張りが称えられるわけですが、人声に無理をさせることを競うような現代オペラのあり方もどうなんだろう、という思いも頭をよぎりました。

コメント

_ ルビー ― 2012年11月14日 23時35分06秒

大阪のいずみホールで唯一コンサートを聴いた日の指揮者こそ、偶然に下野竜也さん・・・2004年秋ごろのことで、私のお気に入りのロシアのピアニストさんをゲストにチャイコP協1番を振られたのですが、全員をまとめて意気揚々と盛り上げてゆく見事な音楽づくりに希有な実力を感じました!
木造で綺麗なデザインの聴きやすいホールで、居心地のよい印象的な一日を過ごしました。

思い出ルビー

_ taisei ― 2012年11月18日 23時58分07秒

下野竜也さんは私も注目の指揮者でコンサートでは一つにはプログラムの妙があります。この11月の大フィル定期でも「コリリアーノ/ハーメルンの笛吹き」をメインに据えてますし、以前はブルックナーの0番1番をメインに据えていました。その演奏も見た目通り?の誠実な作りかたでその史実差にみんながついていくという感じでした。これから着実に伸びていく指揮者ではないでしょうか。

_ I招聘教授 ― 2012年11月19日 00時28分05秒

そう思います。taiseiさんも本当に、よくコンサートに行っておられますね。ライプツィヒで、ビール飲みましょう。

_ taisei ― 2012年11月19日 23時28分38秒

恥ずかしい!実は上記の「コリリアーノ~」のコンサートは行ってません・・・。安月給サラリーマンですのでコンサートは「厳選」せざるを得ないんです(笑)ウィーン音楽祭は日程的な問題「も」あって行けませんでしたし。もちろんいずみホールのバッハ・オルガン全曲演奏会は厳選された中に入っております!
ビールなんてめっそうもない。ライプツィヒのどこかでひと目お目にかかるだけで光栄です(笑)ま、行ければの話ですが・・・。その時はよろしくお願いします。(それと訂正:上記の投稿3行目の最後「史実差」は「誠実さ」の間違いでした。すみません。)

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