高峰秀子さん2013年03月12日 23時35分38秒

お若い方たちは、もう高峰秀子さんと言っても、ご存じないかもしれませんね。昭和の大女優で、『二十四の瞳』で長く記憶される美女。私の印象にある映画は、『喜びも悲しみも幾年月』です。といっても、とくにファンだったわけではありません。

地方都市の小さな本屋さんに、文庫を1冊買おうと思って入りました。目の前に高峰さんの新潮文庫が3種あり、『にんげん蚤の市』というのを買ってみました。ほんの出来心です。

いや驚きましたね。こんなに優秀なエッセイストであったとは。流れるような文章、横溢するユーモア、きりりとした気っぷの良さ、辛口の突っ込み。ぐいぐいと読んでしまいました。亡くなった方とこのように出会えるのも、本の楽しみです。