入場記録更新2013年03月17日 20時09分58秒

16日(土)、午前中は、「楽しいクラシックの会」でワーグナーの《ローエングリン》講義。先日第1幕の完成度の高さを絶賛しましたが、第2幕、第3幕はちょっと複雑で、聖なる騎士が地上に降臨して人間と交わるという素材のむずかしさを、ワーグナーが完全には扱いきれなかったようにも思われます。そこで第2幕、第3幕を一回で終わらせ、来月は《ラインの黄金》に進むことにしました。

アバド指揮、ウィーン国立歌劇場のとても良いLDを鑑賞して、ドミンゴの歌唱がまさに謎解きの〈グラ-ルの物語〉にさしかかろうとしたその瞬間。ぷつんと、映像が切れてしまいました。仕方がないので、クライマックスは音のみで鑑賞。できすぎたタイミングで残念でしたが、ここで私は、ツキの法則により、午後のコンサートの成功を確信しました。

午後は、3月恒例の錦まつりコンサート、題して「ソプラノってすばらしい!」。澤畑恵美(ソプラノ)、久元祐子(ピアノ)両先生出演の豪華版とあって、錦町の地域学習館に続々とお客様が。講堂にある椅子を全部並べる盛況で、入場記録が更新されたそうです。盛りだくさんのプログラムで熱演してくださった両先生に、心から感謝です。

いい歳の私ですが、どういうものか澤畑さんの前に出ると赤面し、萎縮してしまう傾向があります。当日もそれが司会に反映されてわれながら情けなかったのですが、ご本人は私のそうした反応を楽しんでおられるご様子(汗)。ま、演奏者が萎縮して司会ばかりゆとりがあるよりは、いいですよね。

ついでに。ライプツィヒ・バッハ祭のプログラムが入ったので確認したところ、ガーディナーの《ヨハネ》をはじめ目玉がきれいになくなっており、これでは旅行どころではないと、青くなりました。あわてて連絡したところ、それは2014年の予告であるとのこと。良かった(ホッ)。

《ヨハネ》のエヴァンゲリストは期待通りマーク・パドモアでした。イエスはマシュー・ブルックで、アリアはモリソン、ブレイグル、マルロイ、ハーヴィーとなっています。楽しみです。