ヨーロッパ通信2014(14)/手ぶらと空腹2014年04月27日 09時09分17秒

事後処理をすませて、ホテルを出発。2時間ほどロスが生じました。手ぶらの旅行は、楽ですね。「珍道中」(N市のNさん)というには、気勢が上がりませんが・・。

円は鞄の中、ユーロは財布の中と分けていて、円の方が多かった。でもユーロも残りがありましたので、ケルンで、音楽と神学の文献を少し探そうと思いました。フランクフルトからケルンはICEで一駅。でも値段は高いです。ケルンでまず昼食、ビールでも飲んで頭を冷やそう、という計画を立てました。

ケルン着。国際列車は本数も少なく案外混んでいます。用意のいい私はまず指定券を確保しようと、自動販売機へ。次便は夕方になってしまいますが、文献探しにはちょうどいいか、と思いつつ、チケットを手にしました。

ところがよく見ると、発車は5分後。自動販売機の操作を間違えたようなのです。窓口で変更してもらう手もありましたが、もう行ってしまえという気になり、列車を探しました。停車中の列車は、今フランクフルトから乗ってきたICE。なんだ、停車中に切符を買い直しただけか。

ノドが渇き、眼が血走っていたかどうかわかりませんが、お腹は空いています。一等車では女性の車掌さんが食べ物を配っていましたので、ソーセージとビールを注文。腹が減っては、戦ができません。

しかし、待てど暮らせど来ないのですね。乗車が12時20分、オランダに入ってユトレヒト着が15:00でしたが、ついに配達がありませんでした。これって、怒っていいと思いません?

「泣き面に蜂」とか「水に落ちた犬は叩け」とかいう成句も浮かぶ状況でしたが、ケルンでの資料探しを割愛したのは、結局正解でした。ユトレヒトに着いたその足で、スキポール空港に行くゆとりが生まれたからです。

盗まれたバッグの中の最重要品目のひとつは航空券でしたが、これはパスポートで、無事再発行してもらうことができました。次いで、預けたままのトランクを出しに、コインロッカーへ。なにしろ前科があるのでコインロッカーにはいつも緊張しますが、これも無事に落掌。ようやくハイネッケン・ビールとサンドイッチで、昼食を摂りました。17:00近くです。

荷物と共に、再びユトレヒトへ。この日最後の懸念は、自分が泊まるホテルを探し当てられるかどうか、ということでした。言葉の問題ではありません。調べるすべがないのです。