winmail.dat ― 2011年02月15日 17時08分48秒
HTMLメールの場合、ファイルが2つあるように見えます。そのため気にしていなかったのですが、わかったのは、「添付したはず」のメールには、winmail.datという正体不明のファイルが付随している、ということでした。もちろん開けないファイルですので、添付ファイルだという意識もありませんでした。
しかしふと思い立って調べてみると、winmail.datの開き方、という情報を掲載したサイトは、じつにたくさんあるのですね。この変なファイルは、Outlookの2003と2007を使うと発生すること、それを開くためにWinmail Openerというツールをダウンロードできることがわかりました。
めんどうだなあと思っていたら、G-Mailなら開ける、とのこと。たしかにそうでした。もちろん、Outlookを使っている人同士であれば問題がなく、違うメーラーを使っていると発生することだそうです。ネットでは、こういう仕様にしたMicrosoftの方針が批判されています。たしかに、そう言われても仕方ないですよね。
今日も、いつもメールをくださる方から、winmail.datという添付ファイルが送られてきました。困っている方、いらっしゃるのではないでしょうか。
寿命が長い! ― 2011年01月30日 13時56分06秒
Dynabookに比べると厚みがあり、スマートさはイマイチ。しかしディスプレイといいキーボードといい、とても使いやすいです。なにより、14.5時間というバッテリー寿命の長さはすばらしい。インジケーターがなかなか減らず、安心して使えます。今日は大阪に新作オペラの公演を見に行くのですが、家を出てからずっと使っていてもう静岡県だというのに、バッテリーはまだ、ちょっと減っただけなのです。
新マシンを使った初仕事は、東京バロックスコラーズでの講演会でした。「バッハとコラール」というテーマは意外に講演したことがなく、しっかり準備をして臨みました。西大島という場所も、まったくなじみのないところでしたが、ずいぶんお客様が来てくださったのは、バロックスコラーズという団体の力量でしょうか。熱心なバッハ・ファンの方々の前でお話しし、質疑応答を行う楽しみは格別です。
ここの講演会の売りは、休憩後に行われる指揮者・三澤洋史さんとの対談。三澤さんのアイデア豊富な問いかけに対応しているうちに、自分では考えていなかった角度からの考察が生まれ、視野が広がるのです。その意味で、ディスカッションはきわめて重要だということを、ディスカッションを忌避しがちな学生さんにも考えていただきたいと思います。
Google日本語入力 ― 2011年01月02日 22時15分56秒
ところで、パソコンの日本語入力システムについて、表記のシステムを試してみました。ずっとATOKを使い続け、2009まで更新していたのですが、巷で話題にもなっていますので、グーグル人間として試用してみたのです。
そしたら、たいへんいいのですね、これが。ATOKでは、即座にできる辞書登録の機能を活かして、モンテヴェルディなら「もぃ」とか、第一主題なら「ゆ1」といったようなユーザー辞書を作っていました。Google入力でもその手でいこうと思ったら、一覧表に入らなければならず、面倒くさい。これはダメかな、と思ってまもなく気づきました。辞書登録を必要としない方向で、入力支援が合理化されているのです。
紹介記事にはよく、流行語やマスコミ関係の語彙が充実している、と書かれています。しかし私の見るところ、カタカナ言葉や固有名詞にめっぽう強い。どうやらネットから、膨大な用例を収集しているようです。
自分の使う語彙をすぐ覚えて変換候補に列挙するのは、ケータイの変換の特徴ですよね。あれと同じことがキーボードでできるのは、とても便利です。私は今日、CDの登録を行ったのですが、かなりマイナーな演奏者名でも、途中で変換候補に登場します。
たとえば「ペシェク~チェコpo.」と書こうとします。ペシェクはすぐカタカナ候補が出るので、これを選択。一度変換します。つぎに「~」を出し、「チェコ」と入力・変換してから「ふぃ」と打って、「po.」と変換する(これはインポートされているATOKユーザー辞書の働き)。ところが驚いたことに、もう一度「ちぇ」と打つと「チェコpo.」という選択肢があらわれ、「ぺしぇ」と打つと、「ペシェク~チェコpo.」という選択肢があらわれるのです。変換の区切りを超えて、まとまりが記憶されているわけです。
このように端から覚えてくれれば、ユーザー辞書も必須ではないし、クリップボード拡張のツールも要りません。その記憶は、新たに文書を立ち上げなおしても、維持されています。
こうした実用的性能をもった入力システムが、無料ですぐダウンロードできる。すごいなあと思いますが、研究費を注いで良心的な開発を続けている会社はどうなっちゃうんだろう、などと、余分な心配をしてしまいます。
ファイルの復活から打ち上げまで ― 2010年11月29日 07時40分57秒
加藤一郎先生がご自分のノートパソコンで試してくださいましたが、やはり開けない、とのこと。ファイルに問題があることは、確かなようです。でも手段は、いろいろありそう。研究室に戻って考えました。私のパソコンには、Agreeは入っているが、Powerpointは入っていません。パソコンごと運搬するという方法は、ちょっと現実味を欠きます。
音楽学の研究室のパソコンには、パワポが入っていない。しかし音楽研究所のパソコンに、オープンオフィスが入っていることがわかりました。やってみると、開けます!そこで、開いたファイルの名前を変え、パワポの複数のバージョンで保存しました。ホールに戻り、試してみると、無事開けるではありませんか。オープンオフィスで保存し直したことで、会場のパソコンと整合性が取れたようなのです。参考にしていただけると嬉しいです。
順調に進んだようですが、時間も迫っていたので、かなり焦りました。しかしおかげで順調に「バッハとポロネーズ」の話が出来、中舘栄子先生率いるリトミック・サークルによる舞踊実演に引き継ぐことができました。後半は、ショパンのポロネーズに関する、さまざまな考察。久元祐子さんの《英雄ポロネーズ》が、華やかな締めになりました。直前のインタビューで、この曲には英雄の裏の面が盛り込まれていることを忘れてはならない、というお話をされたのが、心に響きました。
ホールに人を集めて研究発表するというのは、学生にとって、重い課題です。ポーランドに精通する学生がいるわけではありませんから、当初はまことに頼りなく、これで発表会できるのかなあ、というのが正直なところでした。そこで、ポーランド音楽研究の権威である田村進先生のお話を伺い、ショパン研究で知られる加藤一郎先生のご指導をいただくなどして、専門性の涵養に努めました。諸先生の無償のご協力は、本当にありがたいことでした。
救いだったのは、7人の学生がきわめて熱心で、団結していたということです。授業時間(←このイベント用に設定されている)内にも、時間外にもいつも集まって、活発に動いている。私はときどき顔を出す程度でしたが、どんどん自力で、雪だるまが大きくなっていくのです。
結果として、かなりのレベルまで進んだと思います。目標に挑むことによって、学生は成長するなあというのが、偽らざる実感。きびきび準備に動いている姿は、全員、とても魅力的に見えました。夜は当然、打ち上げ。ほとんど寝ていないのに解放感を満喫できるのも、若さなのでしょうか。
MSの軍門に降る ― 2010年08月14日 23時34分35秒
しかし判官贔屓も、今日で打ち切り。久々にOfficeのProfessional Academic 2010というのを購入し、たった今インストールしたところです。Accessとか、OneNote、Publisherも入っている。値段は3万円弱、2台のパソコンにインストールできるというのですから、さすがに昔よりは安くなりました。
孤軍奮闘のジャストシステムを見限った理由を述べて、これからの改善に期待したいと思います。1つは、ファイルを送ることひんぱんな仕事をしているために、一太郎の標準仕様であるオリジナル・ファイル形式(jtd)が有害無益であること。もちろんワードファイルも使えますが、ワープロ自身は何かとオリジナル形式を使いたがるので、ついつい、選択の操作が増えます。それがだんだんわずらわしく感じられるようになりました。結果として2つのファイル形式が入り乱れて存在し、管理がややこしくなっています。
しかもオリジナル形式のファイルは、ツールで検索してもらえないのです。Googleのデスクトップ検索に一太郎ファイルを含ませる方法も開発されていますが、導入が面倒で、実現できませんでした。かといって、検索のためにワードファイルで保存するためには、手をかけてやらないといけない。だったら、ワードを使った方が早いじゃありませんか。
ジャストシステムは、高速検索の技術をぜひ磨く必要がありますね。Googleの速さを知っていると、Shurikenの検索の遅さは耐え難く感じられます。このメーラー、自動振り分け機能や種々の入力補助のように、機能としてはとてもいいものをもっているのですが、メーラーにおいては、検索の速さが死活的に重要なのではないでしょうか。
G-MailやSunderbirdは、速い検索を武器に、分類せずに検索せよ、という姿勢で来るわけですよね。でも私は、学生、大学、学会、というようにフォルダ別にメールを保存する習慣がついてしまっているので、Shurikenの自動振り分けに頼っているわけです。ところが細かく分けているためにどこにあるかわからないメールが生じ、それを探そうとすると遅い検索が立ちはだかる、という循環になっています。仕方がないので検索はG-Mailから行い、出てきたメールへの処理をShurikenで行う、という面倒なことをしているのです。
本当は、シェアが大きい方が勝つというグローバリゼーションが好きなわけではありません。日本のメーカーにがんばってもらいたいし、応援したいと思っています。しかし仕事のツールは合理性が生命ですので、どうしても、こうなってしまうのです。
スマートフォン応用編 ― 2010年07月17日 22時47分09秒
新幹線でさっそく遭遇した事態は、家で作ったトークの文案をプリントアウトして、そのまま置いてきてしまったこと。数え切れないほどあった、定番の失態です。
しかし考えてみると、ファイルは家のパソコンにあり、仕事用のフォルダはすべて、Dropboxで同期されている。そこで、Dropboxの自分用フォルダにXperiaからアクセスし、当該のDocファイル2つを、ダウンロードしました。それを開くツールとしては、OfficeSuiteが、デフォルトで入っています。ところが開こうとすると、エラーになる。この現象、結構、広く見られるようです。そこで、OffiViewerというツールをダウンロードして、無事見られるようになりました。これで自分の電子書斎に、移動中でもアプローチできるようになったわけです。大きな前進。携帯電話では見るだけだったスケジューラーにも、直接書き込めるようになりました。スマートフォン、使えますよ。
ところで、極楽とんぼさんから間接的に連絡があり、コメントが、どうしても書き込めない、とのこと。いただいたファイルを私もアップしてみましたが、たしかにはじかれてしまいます。しばらくして思い出したのは、迷惑投稿を閉め出すために、リンク入りのものは投稿できないように設定していることでした。コメント中のリンクはブログのタイトルに変更しましたので、申し訳ありませんが、いったん検索してからお入りください。
たのもーさんが、ホームページ時代の談話「名作選」を、pdfファイルにして送ってくださいました。「コインロッカー」の話も、その中に入っています。ご披露したいものもあるように思えてきましたので、少しずつ、当欄に載せていきます。
WINDOWS7導入記(3):目下の感想 ― 2009年11月23日 23時05分52秒
いろいろありましたが、すべての環境が、WINDOWS7になりました。そこで、とりあえずの感想です。
すばらしい、と言っていいのではないでしょうか。3台のうちでも効果が著しいのが、大学で使っている、旧XPのマシンです。当然、VISTAにできなかった水準のスペックであるわけですが、XP以上になめらかに動きます。画像がやけに美しく、ディスプレイを買い換えたいという気持ちがなくなりました。
操作性も格段にいいと思います。とくに、エクスプローラーの改良が著しい。タスクバーも使いやすくなりましたね。ですから、XPで二の足を踏んでいる方も、グレードアップの利得にあずかれるはずです。
それにしても、VISTAは何だったのか、という思いに駆られます。CPUをグレードアップし、メモリも増強して導入したというのに・・・。いま指南役にしている解説書には、VISTAへの、ほとんどくそみその批判が連ねられています。だったら、もっと前から言ってほしかったなあ。この著者は、言っておられたのかもしれませんが・・・。本来OSのあるべき形にようやくマイクロソフトが舵を切った、ということですね。ユーザーの力ではないでしょうか。ちなみに、なくなったと思っていた旧Cドライブの内容は、ちゃんと別保存されていました。このあたりにも、目配りがなされているようです。
WINDOWS7導入記(1):あわてる乞食はもらいが少ない ― 2009年11月19日 23時15分45秒
風邪がようやく抜けて気力が戻ってきたのが、先週の木曜日でした。遅れていた原稿を昼間いっぱいかかって仕上げ(アーノンクールのカンタータ新録音で、BWV140、61、29の3曲です)、夕方から、《魔笛》の授業準備に取りかかりました。
鑑賞→研究→演奏のサイクルで進めていますので、研究の前日は、準備がたいへん。台本と楽譜を細かく見直し、多少は文献も調べて、曲ごとの着眼点をノートしてゆきます。深夜になり疲れてしまったので、残りは起きてからがんばることにし、ワインを飲み始めました。
そのとき、WINDOWS7をインストールしなよ、と、悪魔がささやいたのですね。私は8月にエイサーのデスクトップ機を新調し、格安でWINDOWS7にバージョンアップできる権利を得ていました。ところが、こういうときメーカーはゆっくりしているもので、待てど暮らせど、送ってこないのです。その間に、ノートパソコンと大学の旧機は、もうWINDOWS7マシンに。本機だけが取り残されていたのでした。つまり、いい加減待ちくたびれていた。これが、間違いのもとでした。
翌、金曜日。なんとか起床し、大慌てで残りを準備。譜例をスキャンしているうちに、遅れそうな時間になりました。そこで作成したファイルを印刷しようと思ったら、プリンターが応答しないのです。そう、プリンターのドライバーを、まだ入れていなかった。仕方ない、大学でやろうと思い、USBメモリーを手に、家を飛び出しました。
そんなときに限って、接続が最悪。目の前をバスが2台、タクシーが3台続いて通り過ぎ、次がぱったり来ません。電車も同様で、かなり遅れて大学に到着する羽目になりました。大いに焦った私は、大学のパソコンでプリントアウトを試みましたが、やはりできない。しゃくなことに、理由が同じなのです(ドライバーを入れていなかった)。それなら共同研究室で助手にプリントアウトしてもらおうと思って飛び出し、はっと気がついて戻り、一太郎のファイルをワードのファイルに変換。息を切らしながら研究室に飛び込むと、「助手 外出中」の張り紙が・・・。しょうがない、自分でやろう、と決めて立ち上げてみると、ああ、パスワードが・・・。
この時点で私はすべてをあきらめ、学生に謝罪して、翌週予定の鑑賞と入れ替えて、場をしのぎました。前の日にインストールさえしないでおけば、こうした混乱は避けられたのです(続く)。
お手上げ ― 2009年11月16日 23時07分11秒
「Windows7導入記」というのを書こうかと思っていたのですが、それどころではありません。メイン・マシンがネットにつながらず、いろいろなことを試しているのですがお手上げです。それにしても、急にこれだけ不便になってしまうというのは、いかにネットに依存しているか、ということですよね。バックアップはもちろん、スケジュールもTo doもネット上に置いていますから、つながらないのでは何もなりません。やれやれ、いつ解決できるものやら。
具体的には、PPPOEで接続しようとしたときに、エラー651というのが返ります。考えてみると、PPPOE接続しなくてもVistaではつながっていたように思うのですが・・・。
続・オンラインストレージ ― 2009年10月01日 13時01分37秒
パソコンを買い換えると、玉突きのように、古いのを職場に持ち込んでいます。やっと昨日、職場に、エプソンダイレクトの旧機を設置しました。古いパソコンのデータは専用ソフトを買って抹消しましたが、以前なら考えもしなかったことが、いまや常識になりましたね。セキュリティは大切にしなくてはなりません。
で、先日ご案内したSugarSyncを導入して同期を取ろうと思ったら、うまくいかないのです。間もなく判明したのは、無料2GBのコースでは、2台のパソコンしか同期できない、ということ。だめじゃん。私の場合、ノートを含み3台の同期が必要なのです。
そこで、SugarSyncかDropboxのどちらかを、有料で大容量にするほかないことがわかりました。比較してみると、SugarSyncには30GB、月約5ドルのベーシック・コースがあり、60GBのプレミアム・コースが約10ドル。Dropboxには今、25GB、約8ドルというコースができていて、次は50MB、約10ドルです。さあ、どうしようか。画像の類も全部上げるとすれば、かなりの容量が必要です。いっそ100GB(約20ドル)にしてしまうべきか、考えています。いずれにせよ、外付けHDの意義がほとんどなくなってしまいました。
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