ロ短調学会(4)2008年01月06日 09時22分42秒

10月31日は、1日だけ確保した、観光の日。マンチェスターを中心とした北イングランドの地域から、古都のヨークを目的地に選びました。

飛行機の恨みは列車で、というわけでもないが、一等車を張り込みました。ところが、え、この額ほんと?と言いたくなるほどの値段。間もなく明らかになったのは、イギリスはじつに物価が高い、ということです。体感3倍。1万円ぐらいかな、と思うと、3万円する(ような気がする)。もちろんそれは、ポンドと円の力関係によるわけで、ポンドは本当に強い。やっぱり大国なんですね、イギリスは。

イギリスに来たのは、たしか4回目。落ち着きと品位のある、私の大好きな国です。どこかどんよりとしていて、建物に色彩感のないのがひとつの特徴。田野を走ること1時間半で、ヨークに着きました。

お目当ての大聖堂は、こぢんまりとした町には不似合いなほどの巨大さで、往時の雰囲気をたたえています。なにしろ大きすぎて、広角のデジカメが間に合いません。そのあと、古代の要塞も見学。でもどこか、生気に乏しい印象を受ける町でした。

夜はマンチェスターの町を歩きました。こちらは近代的な大都市で、活力がいっぱい。それにしても、イギリス人はどうしてみな、歩くのが速いのでしょうか。私を次々と追い越してゆくこと、男女を問わない。あなたが遅くなったんでしょう、というご意見もいただいたが、それだけじゃないなあ。

こちらの大聖堂に入ると、オルガンが演奏されていて、しばし、心を洗われました。石造りの大きな空間に置かれたオルガンは、多様な反響が得られるために、とてもやわらかく響く。これだけは、来ないとわかりません。そう思う目の前では、スピーカーやアンプが運び込まれ、ロックのコンサートの準備が進行していました。(続)

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