あるメールの場合2008年05月08日 23時16分53秒

先日議論になった、届かないメールの件。理由の判明したケースがありましたので、ご報告します。

送り主は、私のかつての弟子で、いま東大美学のドクターでシューベルトを研究している、堀朋平君。彼が、ウィーン留学に関する報告を、しばらく前に、私に送ったそうです。え、そんなのもらってないよ、ということになり、再送を依頼。でもやはり、届きません。それならと携帯に打ち直して送ってもらい、ようやく内容に接しました。

これが不思議。なぜなら、堀君とはしばしばメールを交わしており、これまで、何の問題もなかったからです。そこで、ASAHI-netのspamメールフィルターで削除されたメールをチェックしてみました(ひところ外していたのですが、また復活させていた次第)。そうしたら、その中にしっかり見つかったのです。タイトルも、文面も、すべて文字化け(ここが重要)していました。

どうやら、文面で使われているドイツ文字(ウムラウト)が、文字化けの原因であるようです。たしかに、ドイツ語のメールが、時折り脱落する。先日もそれが起こり、冷や汗をかいたところでした。ドイツとのやりとりには、重要なものが多いですからね。

しかし、全部ダメではなく、着いたり着かなかったりする、というのがおかしい。何らかの条件で文字化けが発生するようなのですが、その条件がわかりません。ロシア語の迷惑メールは、どんどん入ってくるというのに・・・。フランス語のアクサンも、あぶないかもしれませんよ。お気を付けください。

コメント

_ ほりっぺ ― 2008年05月09日 10時39分14秒

いやはや、問題のメールの主です。
最後にはちゃんと届いたので安心しました。最初にお送りしたときは返信がないので気を揉んだりしたのですが、かといって「届いていますか?」と確認するのもなんとなくできずにいたのです。

僕はいつもテキスト形式で送信するのですが、これまでにも何度か、なぜか勝手に書式が変わっていたことがあるので、そこにも原因があるかなと思われます。それとウムラウトに気をつければ、これからはちゃんと届くと思います。

しかしメールってもどかしい面もあるなと改めて思いました。
色々とお騒がせしてしまってすみませんでした。

――あと、「かつての」弟子などとおっしゃらないで下さい(笑)
先生は、僕の中では一生涯、超えられない「師」です。

_ 通行人 ― 2008年05月09日 19時38分55秒

文字のエンコードの設定はどうされていますか?
Unicodeでの対応は必要かと思います。

_ <柴> ― 2008年05月09日 23時31分03秒

美しい師弟愛に水を刺すようで恐縮ですが(笑)、私も一言。

まず厳密に言うと(言わなくても)、「文字化け」というのは、文字を表示するときに初めて起こるものですから、文字化けするメールはフィルターにひっかかり易い、というのは結果から見た現象としてはあっても、文字化けするからひっかかるというものではないでしょう。サーバーでは文字化けは起こらないからです。

今回の場合は、1つのメールの本文の中に日本語とドイツ語が混じっていたのではないかと思われますが、そのような場合には、確かに文字化けは起こりやすいですね。そのような場合、通行人さんがおっしゃるように送信するメールの文字コードをUnicodeにすると、防ぐことができる可能性が高いと思います。具体的には「UTF-8」が良いかと思います。メールソフトによっては、そういった場合に警告を発し、自動的にUTF-8で送信してくれるものもあります。無償で使えるものです。

いずれにしても、問題はそこではありません。ASAHIネットのスパムフィルターが不適切ということに尽きます。今後はお使いにならないことを強くお勧めします。損失は計り知れません。

くどいようですが、Gmailをフィルター代わりに使うのが現状ではベストだと思います。ローカルなメールソフト(先生の場合はShuriken)からプロバイダーのメールサーバーに読みに行くのではなく、メールサーバー化したGmailのアカウントに読みに行くのです。くどいようですが、そうすればこれまでのローカルなメールソフトの振り分け設定なども、すべてそのまま使えます。

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