息子が父親を2010年02月19日 23時15分30秒

藤原正彦さんの本には、お父さんの話がしょっちゅう出てきます。絶大な尊敬をこめて語られている。書きぶりから有名な人のようであり、誰だろうと思っていました。そうしたら、新田次郎さんなんですね。新田さんの息子さんとは知りませんでした。

それにしても、息子が父親をこんなに尊敬できるものなのかと、感心してしまいます。私は父を批判的に見ることが多く、男の子はすべからくそういうものかと思っていたからです。いずれにしても、父親が尊敬される家庭というのは理想であり、なかなか実現困難なのかな、と思ったりします。

昨日は紀尾井ホールで、東京室内歌劇場の公演を見てきました。モーツァルトの《偽の女庭師》です。詳細は新聞に書きますので控えますが、よく勉強された、とてもいい公演でした。こういう公演をこそ、応援したいと思います。

コメント

_ Clara ― 2010年02月21日 00時16分50秒

新田次郎さんは、もと気象庁に勤めていて、登山家でもあり、山に関した小説なども書いてますね。「槍が岳開山」や「アルプスの山、アルプスの村」など読んだことがありますが、作家になったのは奥さんの藤原ていさんが先で、ていさんの処女作「流れる星は生きている」は、満州から引き上げてきた時の苦労話ですが、子どもだった正彦さんも出てきます。
藤原正彦さんは、日本で、子どもに早くから英語教育をすることの是非を議論したテレビで、反対意見を述べていたのが、印象に残っています。

_ Johannes ― 2010年02月21日 15時38分31秒

藤原ていさんは、諏訪双葉高校出身ですよね。週刊朝日で林真理子と藤原正彦さんの対談があまりにおもしろく、藤原正彦さんの「国家の品格」を即購入、あまりに痛快で、引き続き「流れる星は生きている」を購入して読みました。子供の正彦さんは引き上げ途中でお母様の手を大分煩わせていて、その方がこんな立派な人になったのだと、ていさんの骨太な教育で屈強な精神が培われていく様が容易に想像できました。

_ I教授 ― 2010年02月22日 00時18分15秒

諏訪双葉ね。なつかしいです。あ、なつかしいという情緒がすごく重要だと、藤原さん、おっしゃっていますね。

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