テレマンもいいですね2010年05月07日 00時41分26秒

連休が終わり、NHKの収録から、仕事が始まりました。聖霊降臨祭の週の最後の2日(5/28、29)分で、シュテルツェル/バッハの重さから脱却しようと、テレマンを取り上げました。

29日は《パリ四重奏曲》の特集。これはもちろんテレマンならではの世界なのですが、28日の初期作品の特集が、自分としては面白かったです。10代後半、ヒルデスハイム時代に書いたカンタータなんて、天才的ですよ。ライプツィヒ大学の学生だった時代のカンタータも重みがあり、テレマンが基本的には、ルター派教会音楽の正統を受け継ぐ力量の持ち主であったことを窺わせます。どうやら年を重ねるにつれて、楽天的になっていったようです。私もそうかな。

昨日も石丸電気に行って、輸入盤のCDをたくさん集めてきました。プログラムを作るにあたって幅広く耳を通しますから、とても勉強になります。知られざる演奏家による信頼のおける録音が、ずいぶんあるものですね。ペーター・ヴォルニーやクラウス・ホーフマンのような一流の人も、よく解説を書いている。面白いものを、たくさん紹介してゆくつもりです。