自信が芽生える2014年03月25日 12時06分32秒

23日(日)に、29日にさくらホールで開かれる合唱団CANTUS ANIMAE《ロ短調ミサ曲》公演のオーケストラ合わせがありました。

猛練習で盛り上がっている、という情報はしきりに入っていましたが、じつのところ、不安もありました。ピリオド楽器のオーケストラと響きを融合させて歌うのは経験を要することで、張り切りすぎるとかえってダメ。1日かけてどのぐらい歩み寄れるか、というぐらいの意識で、練習場に出かけました。一般論として、合唱団にとって、オーケストラ合わせは鬼門なのです。

でも身びいきなしで、とてもいい練習でした。合唱団にはっきりした気持ちの備えがありましたし、指揮の雨森文也先生は、私の5回にわたるレクチャーの内容をすべて頭に入れた上で、オーケストラ・パートも詳細に勉強されていたのです。奏者は大西律子さんが集めてくださった方々で、なじみの顔もかなり。そのみんなが、合唱団といっしょの音楽作りに、熱心にまた謙虚に、入ってきてくれたのですね。そうそうないことだと思います。

うたい文句にしている「研究と実践の共同」が、器楽のレベルでも確保される見通しがつき、本番に向けて、一定の自信が出てきました。土曜日の18:30、さくらホールにぜひお出かけください。

コメント

_ taisei ― 2014年03月31日 09時56分06秒

 素晴らしいコンサートありがとうございました。長距離バスででも行った甲斐がありました(笑)昨日帰ってきてCANTUS ANIMAEのホームページに長い感想を送ってしまいました。まず、各個人が自発的に「自ら」「自発的に」歌っていることがよくわかったこと。各自の体の揺れや立ち上がるタイミングがばらばらであること、何よりその表情の豊かなことにそのことが表れていると思い、そこまで歌いこんでいく各人の練習の積み重ねを思うと心打つものがありました。I教授のレクチャーもきっと威力を発揮したのだろうと推察できました。失礼ながら、歌詞の訳を舞台に出すことに(オペラならともかくこうした宗教曲の場合に)どれほどの意味があるのかわかりませんでした。今回それに接して、改めて、その効果が腑に落ちました。逐語訳でなくても「こんなことを今歌っている」とわかるだけでずいぶんと聴く気持ちが違ってくるものですね。団員もきっとそうに違いありませんし歌ってる側の責任も感じてプレッシャーにもなったかも知れませんが(笑)
 コンチェルティーノ形式も良かったですね。ライプチヒのガーディナー「ヨハネ受難曲」の様な同一方向性の感じられる合唱になったと思います。独唱の方、最後のテノールのアリアの最弱音に疲れが見えたものの、よく持ちこたえたと思います。独唱人の踏ん張りは特筆ものです。
 オーケストラも古楽器にもかかわらずこれも奮闘されてました。ナチュラルホルンなど、音をはずすかはずさないかのキワキワで少し音をはずすところなど(失礼)実にリアルで。
それらをまとめられた雨森先生の力量はやはり只者ではないのでしょう。指揮者の最終的な力はやはりその人の人間力だと思いますが、私は直接存じあげませんが、みんながその力に惹かれて全力で歌っているのがよくわかりました。
 私のコンサート視聴歴の中でも3本の指はいる名演奏でした!少なくともライプチヒのあのコンサートなど目じゃないレベルでした。ロ短調ミサでは最高かと思います。すっきりしました。すぐに乗った帰りの夜行バスではウォークマンで他のロ短調を聞く気にならずなぜかモーツァルトばかり聞いていました。尽力された教授を始め全ての皆さんに心からありがとうという思いです。長くなってすみません。それ程感動したということですのでご容赦を・・・。

_ みやのママ ― 2014年03月31日 14時31分32秒

「ロ短調」素晴らしい演奏でした。
「研究と実践の共同」の成果を堪能させて頂きました。
Kyrie冒頭から鳥肌のたつ演奏で、ミサ曲に相応しい感想とは
言えないと思いますが、もうめちゃめちゃ楽しかったです。
韮崎から出掛けたかいがありました。
今週末は甲府でヨハネ受難曲、頑張ります。

_ taisei ― 2014年03月31日 21時35分13秒

みやのママさんへ:そうです。やっぱり冒頭から違う感じありましたよね!?あの響きの差は何なんでしょう?そう、それで私もめちゃめちゃ楽しかったんです。峻厳なバッハ像ではなくてとても人間的なバッハ演奏だったからではないでしょうか、共感できるというかそんな演奏だったように思います。
ヨハネ、CAに負けないよう頑張って下さい!

_ CAのmica(マイカ) ― 2014年04月01日 18時47分59秒

みやのママ 様へ
 先週末は東京までお出かけいただきありがとうございました。
 今週末コラニーへ聴きに伺いますので,宜しくお願いします!

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック