学生の発表会に参加 ― 2010年11月27日 23時11分36秒
昨日(26日の金曜日)、音楽学専攻の3年生による研究発表会が催されました(「音楽学専攻」というのは制度に照らしては不正確な表現なのですが、わかりやすくそう書かせていただきます)。今年は、7人の共同研究。担当教員は持ち回りなのですが、私が担当になりました。結構重い責任です。全員が興味をもってかかわれるテーマを見つけるのが例年至難の業ですし、予算も特にない中で、イベント化しなくてはならないからです。
テーマは、「What's ポロネーズ?」というものでした。ポーランドの歴史と文化、ポロネーズのルーツと発展をまとめ、後半はショパンのポロネーズにフォーカスを当てて、最後は久元祐子さんの《英雄ポロネーズ》演奏で締めくくる、という計画になりました。
ポロネーズとなると、私にも言いたいことがあります。当ブログでも折にふれてお話ししているように、トーマス・カントルとしてのバッハはザクセン=ポーランド連合王国の作曲家で、ポーランド文化の象徴であるポロネーズを、種々の作品に取り入れており、そのことが、昨今のバッハ研究の関心の重要な対象になっているからです。
そのことは当然発表の内容に組み込まれて欲しいわけですが、自分も参加していいものか、かなり迷いました。趣旨としては、学生にすべて委ねる方がいいわけです。しかし、来てくださる方に充実した情報をお届けすることの方が結局は重要だと思うに至り、ショパンへの前史の部分で、私にも「バッハとポロネーズ」というコーナーを設けてもらいました。「子供のケンカに親が出る」のは、今年これが2回目です。
そこで、Agreeでプレゼンテーション・ファイルを作成し、パワーポイントの規格で保存して、USBメモリで持参しました。ところがホールにしつらえられたパソコンで試してみると、パワーポイントが読み出してくれないのです。念のためと思って持参した自分のノートパソコンも最近不調で、反応しないキーが、数字まで拡大している。パスワードが打ち込めないのです。さあ、困りました。(続く)
【付記】困ったって言ったって、結局解決しちゃうんだよね、と投げやりにおっしゃる皆さん。続きはすぐ出しますのでお許しください。
テーマは、「What's ポロネーズ?」というものでした。ポーランドの歴史と文化、ポロネーズのルーツと発展をまとめ、後半はショパンのポロネーズにフォーカスを当てて、最後は久元祐子さんの《英雄ポロネーズ》演奏で締めくくる、という計画になりました。
ポロネーズとなると、私にも言いたいことがあります。当ブログでも折にふれてお話ししているように、トーマス・カントルとしてのバッハはザクセン=ポーランド連合王国の作曲家で、ポーランド文化の象徴であるポロネーズを、種々の作品に取り入れており、そのことが、昨今のバッハ研究の関心の重要な対象になっているからです。
そのことは当然発表の内容に組み込まれて欲しいわけですが、自分も参加していいものか、かなり迷いました。趣旨としては、学生にすべて委ねる方がいいわけです。しかし、来てくださる方に充実した情報をお届けすることの方が結局は重要だと思うに至り、ショパンへの前史の部分で、私にも「バッハとポロネーズ」というコーナーを設けてもらいました。「子供のケンカに親が出る」のは、今年これが2回目です。
そこで、Agreeでプレゼンテーション・ファイルを作成し、パワーポイントの規格で保存して、USBメモリで持参しました。ところがホールにしつらえられたパソコンで試してみると、パワーポイントが読み出してくれないのです。念のためと思って持参した自分のノートパソコンも最近不調で、反応しないキーが、数字まで拡大している。パスワードが打ち込めないのです。さあ、困りました。(続く)
【付記】困ったって言ったって、結局解決しちゃうんだよね、と投げやりにおっしゃる皆さん。続きはすぐ出しますのでお許しください。
メディアアート ― 2010年11月25日 08時16分31秒
大学から大学に移動する合間を縫って、展示を見に行きました。初台のオペラシティに行かれる方は多いと思いますが、コンサートホールの上の階に、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)というのがあることをご存じですか?広々とした、気持ちのいい空間です。そこで、「みえないちから」という企画展示をやっているのです。
アニミズムというと太古の精霊信仰という感じを受けますが、魂の宿りは最先端のテクノロジーの成果にも同じように見られる、という発想から、種々のメディアアートが展示されています。人間の認知の枠組みを考え直させるところがあり、脳のリフレッシュになりますね。2月までやっているようなので、興味のある方、どうぞ。
アニミズムというと太古の精霊信仰という感じを受けますが、魂の宿りは最先端のテクノロジーの成果にも同じように見られる、という発想から、種々のメディアアートが展示されています。人間の認知の枠組みを考え直させるところがあり、脳のリフレッシュになりますね。2月までやっているようなので、興味のある方、どうぞ。
原因究明中 ― 2010年11月10日 11時26分37秒
電車で席を譲られるようになってしまいました。ペシミストさんのコメントによればそれは風貌に起因するということなので、事態を憂慮しています。それにしても、網棚の荷物の心配までしてくださる皆様のご厚情を、驚きの念をもって受け止めています。性善説、性悪説を考える上で、とても参考になる事実です。ありがとうございます。
昨夜は深夜の3時までがんばって、NHKの原稿を書きました。その結果、午後に空き時間を作れたので、行きつけの新橋のマッサージ店へ。私の身体を知悉している中村先生に「電車で席を譲られるようになってしまいました」と泣きついたところ、この身体の状態ででよく仕事ができますね、とのお達し。やり甲斐がありますから、と答えましたが(これは本当)、学会のしわ寄せもあり、どうやって乗り切れるか確信の持てないここ数日でした。授業の準備も手抜けないのです。たとえば、いま大学院の授業でヘーゲルの『美学講義』を取り上げていますので、あらゆる細かい時間を使って、準備しています。何よりも、自分のためになることです。
夜は、ジョルジュ・プレートル指揮のウィーン・フィルへ。86歳の巨匠の生命力に驚嘆し、席を譲られたぐらいで気落ちしてはいかんと思い直しました。明日起きてから、批評を書きます。
昨夜は深夜の3時までがんばって、NHKの原稿を書きました。その結果、午後に空き時間を作れたので、行きつけの新橋のマッサージ店へ。私の身体を知悉している中村先生に「電車で席を譲られるようになってしまいました」と泣きついたところ、この身体の状態ででよく仕事ができますね、とのお達し。やり甲斐がありますから、と答えましたが(これは本当)、学会のしわ寄せもあり、どうやって乗り切れるか確信の持てないここ数日でした。授業の準備も手抜けないのです。たとえば、いま大学院の授業でヘーゲルの『美学講義』を取り上げていますので、あらゆる細かい時間を使って、準備しています。何よりも、自分のためになることです。
夜は、ジョルジュ・プレートル指揮のウィーン・フィルへ。86歳の巨匠の生命力に驚嘆し、席を譲られたぐらいで気落ちしてはいかんと思い直しました。明日起きてから、批評を書きます。
珍しく ― 2010年11月01日 23時19分14秒
私は風邪を引かないのが特徴で、何年に一度、引くか引かないかです。そう言っていたら、引いてしまいました。9月、10月とほとんど休みなしの激務だったので、先週のちょっとした気温の変動にやられたようです。
というわけで、今日は会議を休みました。ちょうど芸術祭期間で授業がないものですから、休養させていただきました。風邪もいろいろだと思いますが、普通の風邪であれば、神様の与える休養という意味合いもあるのではないでしょうか。関係の方々には、ご迷惑をおかけします。
というわけで、今日は会議を休みました。ちょうど芸術祭期間で授業がないものですから、休養させていただきました。風邪もいろいろだと思いますが、普通の風邪であれば、神様の与える休養という意味合いもあるのではないでしょうか。関係の方々には、ご迷惑をおかけします。
車内風景 ― 2010年10月27日 05時46分23秒
電車に乗ると、ほぼ全員が携帯に見入っている光景に出くわします。これだけもっている割には会話をしている人の数が少ないのは日本人のマナーの良さだと思いますが、会話をしている剛の者の数も、着実に増えているように思われます。
深夜だとその数が増えます。先日、酔っているとおぼしき若い女性が喋りっぱなし、という光景に遭遇しました。どんな相手と話しているんだろうと思ったら最後に曰く、「なんだ、同じ電車じゃん!」ですって(笑)。
別の日の朝には、次々と商談の電話をかけている人に遭遇。社内的には傍若無人ですが、会話の言葉は折り目正しく丁寧です。これは確信犯に違いありませんが、割り切ってしまえば、同僚にずいぶん差を付けられるでしょうね。それとも会社から、遠慮なく電話して仕事を進めろ、と言われているのでしょうか。
持っているが会話しない、という大多数の人の存在を考えると、私なら、こわくてできません。
深夜だとその数が増えます。先日、酔っているとおぼしき若い女性が喋りっぱなし、という光景に遭遇しました。どんな相手と話しているんだろうと思ったら最後に曰く、「なんだ、同じ電車じゃん!」ですって(笑)。
別の日の朝には、次々と商談の電話をかけている人に遭遇。社内的には傍若無人ですが、会話の言葉は折り目正しく丁寧です。これは確信犯に違いありませんが、割り切ってしまえば、同僚にずいぶん差を付けられるでしょうね。それとも会社から、遠慮なく電話して仕事を進めろ、と言われているのでしょうか。
持っているが会話しない、という大多数の人の存在を考えると、私なら、こわくてできません。
史上最大の(?)勘違い ― 2010年10月14日 11時46分31秒
私、本当に馬鹿。ともあれ、水曜日のお話です。
聖心女子大で授業後、NHKへ。12:10に授業が終わり、13:00に放送録音が始まるという間に食事ができるかどうか、大問題でした。しかし、タクシーでNHK近くまで行き、急いで讃岐うどんを食べるという作戦で、辛うじてクリアしました。
11月放送のNHKは、日ごとの特集メニューにしました。スウェーリンク(月)、アーン(火)、バッハ(水、カンタータ第98番、188番など)、ヴェックマン(木)、ヘンデル(金、シャンドス・アンセムなど)、フローベルガー(土)というプログラムです。こう並べると作曲家の器の大きさがはっきり見えてきますね。バッハを別とすれば、やはりヘンデルが抜群。次がスウェーリンク(案外声楽曲がいいですよ)、それからフローベルガー、ヴェックマンの順かなと、直感的に思いました。今朝になり、フローベルガーの回に使おうと思って買っておいた、知られざる作品集(ランペ演奏)のCDを発見。残念ですが、また別の回にします。
録音後大学に即移動し、大学院研究年報の編集会議。今回は私の指導下で、声楽専攻のドクター3人が論文を提出しました。私の見るところかなりの出来映えなものですから、意気揚々という感じで出席しました。
ドクターの学位を取るためには、審査のある論文集への寄稿が義務づけられています。音楽学の専攻生には、審査に通った論文が2本。それ以外の専攻生には、1本が要求されます。提出した3人は2年生なので、ここで通しておかないと、即、留年になってしまうのです。
ですから学生の緊張感も極大。月曜日の締め切りを控えた週末には添付ファイル付きのメールが焦燥感をもって飛び交い、私も深夜まで全面的に対応して備えました。その結果として、「私の見るところかなりの出来映え」の論文が出来上がったわけです。
即留年じゃかなわないからね、と会議で発言したところ、他の先生が不審なおももちで、演奏の学生は義務ではないんですよ、とおっしゃる。皆さんが、同じ意見。私だけがなぜか、1本は必須と、3年間誤解していたのです。一気に力が抜け、学生に何と言ったものかと、思案しました。
でもこの危機感で1本仕上げたことは、大きな成果なのではないか。ダメでもOKという感じで取り組んでいたのでは、さらに大きな博士論文での成功は望めないのではないか。そう思うことにしましたが、私の勘違いからきわめて多くの汗がここしばらく流されたのは確かでした(汗)。
聖心女子大で授業後、NHKへ。12:10に授業が終わり、13:00に放送録音が始まるという間に食事ができるかどうか、大問題でした。しかし、タクシーでNHK近くまで行き、急いで讃岐うどんを食べるという作戦で、辛うじてクリアしました。
11月放送のNHKは、日ごとの特集メニューにしました。スウェーリンク(月)、アーン(火)、バッハ(水、カンタータ第98番、188番など)、ヴェックマン(木)、ヘンデル(金、シャンドス・アンセムなど)、フローベルガー(土)というプログラムです。こう並べると作曲家の器の大きさがはっきり見えてきますね。バッハを別とすれば、やはりヘンデルが抜群。次がスウェーリンク(案外声楽曲がいいですよ)、それからフローベルガー、ヴェックマンの順かなと、直感的に思いました。今朝になり、フローベルガーの回に使おうと思って買っておいた、知られざる作品集(ランペ演奏)のCDを発見。残念ですが、また別の回にします。
録音後大学に即移動し、大学院研究年報の編集会議。今回は私の指導下で、声楽専攻のドクター3人が論文を提出しました。私の見るところかなりの出来映えなものですから、意気揚々という感じで出席しました。
ドクターの学位を取るためには、審査のある論文集への寄稿が義務づけられています。音楽学の専攻生には、審査に通った論文が2本。それ以外の専攻生には、1本が要求されます。提出した3人は2年生なので、ここで通しておかないと、即、留年になってしまうのです。
ですから学生の緊張感も極大。月曜日の締め切りを控えた週末には添付ファイル付きのメールが焦燥感をもって飛び交い、私も深夜まで全面的に対応して備えました。その結果として、「私の見るところかなりの出来映え」の論文が出来上がったわけです。
即留年じゃかなわないからね、と会議で発言したところ、他の先生が不審なおももちで、演奏の学生は義務ではないんですよ、とおっしゃる。皆さんが、同じ意見。私だけがなぜか、1本は必須と、3年間誤解していたのです。一気に力が抜け、学生に何と言ったものかと、思案しました。
でもこの危機感で1本仕上げたことは、大きな成果なのではないか。ダメでもOKという感じで取り組んでいたのでは、さらに大きな博士論文での成功は望めないのではないか。そう思うことにしましたが、私の勘違いからきわめて多くの汗がここしばらく流されたのは確かでした(汗)。
居眠り ― 2010年10月12日 12時26分59秒
宴席で学生から言われた言葉が突き刺さりました。「先生は、教授会で居眠りしておられるそうですね!」。否定いたしません。でも、なぜわかるの?その学生が指導の先生と、その話題を話し合った、ということですよね。居眠りはどうやら、私の代名詞となっているようです。
居眠りは学生の頃から、私の特技でした。大学の頃には、雷のようにこわい美学の教授の授業で、私だけが居眠りをして、英雄視されていました。でも、確信犯だったわけではない。起きていようと懸命になっているのですが、どうしても寝てしまうのです。
その習慣(体質?)は、今でも同じです。会議で、寝てしまう。「不熱心」のそしりを免れませんが、もちろん、本当に面白ければ、起きています。自分の参画が求められいれば意見を言うのにやぶさかでないのですが、他の方々が立派に進めておられることが報告されてそれを追認するというのが大半の会議ですから、聞くだけ、と認識した瞬間に夢の中です。先生も上に立つ人なのだからそれではいけない、というのは正論です。でも、正論で動いてきたら今日なかったのではないか、という思いもあります。
学生はさらに、私がゼミで研究発表を聞きながら「舟をこいでいる」と指摘。にもかからず、目をさますとあたかも起きていたかのような質問をする、と続けました。これは、多くの方から指摘されることです(汗)。人様の目に映る自分の姿、いいことばかりではないようです。
居眠りは学生の頃から、私の特技でした。大学の頃には、雷のようにこわい美学の教授の授業で、私だけが居眠りをして、英雄視されていました。でも、確信犯だったわけではない。起きていようと懸命になっているのですが、どうしても寝てしまうのです。
その習慣(体質?)は、今でも同じです。会議で、寝てしまう。「不熱心」のそしりを免れませんが、もちろん、本当に面白ければ、起きています。自分の参画が求められいれば意見を言うのにやぶさかでないのですが、他の方々が立派に進めておられることが報告されてそれを追認するというのが大半の会議ですから、聞くだけ、と認識した瞬間に夢の中です。先生も上に立つ人なのだからそれではいけない、というのは正論です。でも、正論で動いてきたら今日なかったのではないか、という思いもあります。
学生はさらに、私がゼミで研究発表を聞きながら「舟をこいでいる」と指摘。にもかからず、目をさますとあたかも起きていたかのような質問をする、と続けました。これは、多くの方から指摘されることです(汗)。人様の目に映る自分の姿、いいことばかりではないようです。
水戸へ ― 2010年10月10日 11時57分09秒
吉田秀和賞の授賞式、行ってきました。ここで1日使うのはたいへん辛かったのですが、行って良かったと痛感しています。
格調のある、立派な式。吉田秀和先生がご高齢にもかかわらずまったく衰えを見せていない、という情報は複数の筋から得ていたのですが、本当にそうですね。驚きました。じつは私、吉田読者であることは人後に落ちませんが、お話ししたのはこれが初めてです。パーティでは森英恵さんとも、少々長くお話しさせていただきました。
選考委員林光先生のご挨拶、受賞者白石美雪さんの実質講演というスピーチのあと、式の最後が、私の祝辞でした。白石さんがスピーチで私の「ツキの理論」を批判してくださったのが絶好の引き金で、自分としては、いい祝辞を差し上げられたと思います。いいと、なぜわかるか。パーティで当意即妙の乾杯の辞を述べられた片山杜秀さんが、ほぼすべてのトピックにおいて「礒山先生がおっしゃったように」とおっしゃったからです。つまり、私が全部先に言ってしまった(笑)。逆の順序になっていたら、目も当てられませんでしたよね。二人で異口同音に、白石さんの本当の意味での「まじめさ」を賞賛した次第です。
宮本文昭指揮、水戸室内管弦楽団のコンサートを聴いて、帰宅しました。
格調のある、立派な式。吉田秀和先生がご高齢にもかかわらずまったく衰えを見せていない、という情報は複数の筋から得ていたのですが、本当にそうですね。驚きました。じつは私、吉田読者であることは人後に落ちませんが、お話ししたのはこれが初めてです。パーティでは森英恵さんとも、少々長くお話しさせていただきました。
選考委員林光先生のご挨拶、受賞者白石美雪さんの実質講演というスピーチのあと、式の最後が、私の祝辞でした。白石さんがスピーチで私の「ツキの理論」を批判してくださったのが絶好の引き金で、自分としては、いい祝辞を差し上げられたと思います。いいと、なぜわかるか。パーティで当意即妙の乾杯の辞を述べられた片山杜秀さんが、ほぼすべてのトピックにおいて「礒山先生がおっしゃったように」とおっしゃったからです。つまり、私が全部先に言ってしまった(笑)。逆の順序になっていたら、目も当てられませんでしたよね。二人で異口同音に、白石さんの本当の意味での「まじめさ」を賞賛した次第です。
宮本文昭指揮、水戸室内管弦楽団のコンサートを聴いて、帰宅しました。
連休 ― 2010年10月09日 09時50分38秒
連休はどうお過ごしになるのですか、とか、お忙しいでしょうから連休はゆっくりお休みください、などと言われるのですが、それは、内情をご存じない方の善意です。
一般論として申しますと、大学の先生に、このところ祭日が許されない、ということがあります。要求される授業時間を確保するために、かなりの数の祭日を授業に宛てている大学が、多くあります。もうひとつの一般論は、研究や評論を仕事にしている人間には、週末や休日に仕事が集まる傾向がある、ということです。
というわけで、この3日間は、水戸行き(昵懇の同業者で松本深志高校の後輩でもある白石美雪さんが吉田秀和賞を受賞されたのでお祝いのスピーチを捧げに)、大学のオープンキャンパス、平日(!)授業となっていて、1日も休めません。あいにくなことに、月曜日は大学院研究紀要の締め切りにあたっており、大事な弟子の3人が、審査を突破できる論文を提出しなくてはならないのです。査読に合格する論文を提出することが博論提出の条件になっているからです(不合格だと自動的に留年になってしまう)。その指導に加えて、自分個人は、NHKの準備をしなくてはなりません。
とりあえずここを乗り切ることが肝要と考えて、がんばります。
一般論として申しますと、大学の先生に、このところ祭日が許されない、ということがあります。要求される授業時間を確保するために、かなりの数の祭日を授業に宛てている大学が、多くあります。もうひとつの一般論は、研究や評論を仕事にしている人間には、週末や休日に仕事が集まる傾向がある、ということです。
というわけで、この3日間は、水戸行き(昵懇の同業者で松本深志高校の後輩でもある白石美雪さんが吉田秀和賞を受賞されたのでお祝いのスピーチを捧げに)、大学のオープンキャンパス、平日(!)授業となっていて、1日も休めません。あいにくなことに、月曜日は大学院研究紀要の締め切りにあたっており、大事な弟子の3人が、審査を突破できる論文を提出しなくてはならないのです。査読に合格する論文を提出することが博論提出の条件になっているからです(不合格だと自動的に留年になってしまう)。その指導に加えて、自分個人は、NHKの準備をしなくてはなりません。
とりあえずここを乗り切ることが肝要と考えて、がんばります。
カラオケの効用 ― 2010年10月03日 08時49分43秒
9月22日に、演奏の学生さんだちの修士論文(「研究報告」と呼んでいます)が締め切られました。私は声楽科オペラ専攻の学生7人を指導しましたが、今年のレベルは最高。画期的に優秀なものが2篇含まれており、遅れていた人も最後に追い上げて、悔いのない年になりました。あ、サントリー「レインボウ」に《コジ・ファン・トゥッテ》で出演した学年です。
学生たちも満足したらしく、大学院オペラが迫っているにもかかわらず、打ち上げをやろうということになりました。いやなら言ってこないでしょうから、うれしくお付き合いすることにしました。
そこで、立川南のフレンチ「すぎ浦」へ。最近よく使いますが、落ち着ける、いいお店です。とくに最後のワインが1995年のもので、絶品でした。
外へ出ると、まだ10時前。ものすご~く久しぶりでしたがカラオケに流れ、2曲ずつ歌いました。私は奇をてらわず「勝手にしやがれ」と「心もよう」を歌ったのですが、「心もよう」が1973年というテロップには驚きました。37年も前じゃありませんか!
オペラ専攻ですから、みんなとても上手。でも人柄って、歌を聴くとよくわかりますね。この実例はあくまで一般論ですが、令嬢然とした方がじつはすごく跳んでるとか....。あ、学生たちも言ってると思います。カラオケの効用で先生わかったよ、と。
学生たちも満足したらしく、大学院オペラが迫っているにもかかわらず、打ち上げをやろうということになりました。いやなら言ってこないでしょうから、うれしくお付き合いすることにしました。
そこで、立川南のフレンチ「すぎ浦」へ。最近よく使いますが、落ち着ける、いいお店です。とくに最後のワインが1995年のもので、絶品でした。
外へ出ると、まだ10時前。ものすご~く久しぶりでしたがカラオケに流れ、2曲ずつ歌いました。私は奇をてらわず「勝手にしやがれ」と「心もよう」を歌ったのですが、「心もよう」が1973年というテロップには驚きました。37年も前じゃありませんか!
オペラ専攻ですから、みんなとても上手。でも人柄って、歌を聴くとよくわかりますね。この実例はあくまで一般論ですが、令嬢然とした方がじつはすごく跳んでるとか....。あ、学生たちも言ってると思います。カラオケの効用で先生わかったよ、と。
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