学者の推理癖 ― 2009年03月28日 22時18分09秒
アクセス順位などにはなんの関心もなく、悠々と更新している礒山です。
ただ興味があるのは、更新とアクセス順位の関係です。その関係がいかなるものかを見極めたいという学者にありがちな好奇心からは、さすがの私も免れ得ず、アクセス順位を日々確かめ、確認しております。
1日更新しないでいると、しっかり転落します。先週の週末あたりは、更新しているのにじりじり後退する。その都度癪な吹き出しを読まされる、という流れになっていました。ところが。今週は、更新しなかった日が2日あるにもかかわらず、順位が日ごとに上昇しているのです。
こうなると、結果を分析して理由を推定したくなるのが、学者にありがちなメンタリティです。私もそれを免れないものですから、関心のない問題をめぐってではありますが、推理をめぐらせてみました。思うに、次の3つのどれかではないでしょうか。
1.更新とアクセス数には、もともとさしたる関係がない。 2.順位を割り出すシステムに欠陥があり、実情を正しく反映していない。 3.数値は厳粛な事実であり、今週、アクセスが増える何らかの理由が存在した。
素直に考えれば、確率が高いのは「3」ですよね。そうすると、私は次の仮説にたどりつかざるを得ないのです。すなわち、「痴漢」という言葉で検索する人がたくさんいて、その一部の方々が私の談話室を訪れてくださった、というものです。もちろん、さまざまであろう検索の目的をあげつらっているわけではありませんが・・・。(この談話でも1回使いました。さて。)
イチゴ狩り ― 2009年03月29日 21時03分55秒
更新とアクセス数の関係に関するご意見、ありがとうございます。補足しますと、私の方で確認できるのは順位なので、絶対数がどうなっているかはわかりません。
昨日更新してから、カントの「無関心性」などという言葉を思い起こしつつ、淡々と順位を確認しました。そしたら、ドーンと下降したのですね、これが(笑)。具体的には、23位から32位に後退しました。じつはちょうと1週間前にも、同じような週末下降を経験しています。
となりますと、週末にブログの更新がたくさん行われ、有力ブログにアクセスが集中する、という現象があるのかもしれない、という想像が成り立ちます。あるいは、私のブログに来てくださる方は大半が平日アクセスで、相対的にそうなるのでしょうか。ホームページをやっていたときにも週末は少なかったですから、後者の可能性もないわけではありません。
さて、本題。「楽しいクラシックの会」恒例のバス旅行で茨城県まで行き、イチゴ狩りをしました。私はこの手の果物イベントというのは今までまったく経験したことがなく、正直、なんの関心ももてませんでした。ですから渋々と言っては失礼ですが、お付き合いの一念でビニールハウスに繰り込みました。
細いあぜ道の両側になっているイチゴからよく熟したものを探し、折り取って食べる。これが案外、面白いのですね。コツを教えてもらって選別しますから、みな良い味なのですが、時折り、これも同じイチゴか、と驚くほどおいしいのがある。なったまま完熟しているのと、早めに収穫して出荷されたものとはまったく違うということですね。こうした価値観が生まれましたので、探しては食べることがじつに楽しいひとときでした。合計32個(笑)。経験しないまま死んで行かなくて、よかったです。
2つの二重唱 ― 2009年03月31日 22時56分32秒
3月30日(月)は立川アミューの大ホールでコンサートを開きました。国立音大と立川市が提携・協力を進める契約をかわしたため、それを記念してのコンサートでした。以前このブログでご紹介した金沢/新潟のコンサートを多少手直しして披露しましたので、一定の成果は見込んでいましたが、同時に大きな責任もかかっていましたから、気合いも特別入ったステージでした。
大勢のお客様に来ていただき、わが大学より抜きのアーチストが全力を尽くしてくださって、熱く盛り上がるコンサートになったのは何よりでした。時節柄、重い花粉症で本領を発揮できなかった方がおられたのはお気の毒でしたが、声楽と室内アンサンブルの親密なアンサンブルはわれわれならではで、私も、お客様と感動を共にしました。
後半は《魔笛》のハイライト。最後に、第2幕のフィナーレから、2つの二重唱(タミーノ+パミーナのセレブ・コンビによる気高い曲想のもの、および、パパゲーノ+パパゲーナのお似合いコンビによるくだけた曲想のもの)を並べて聴いていただくという趣向を設けました。直前のトークで、いずれ劣らぬ超名曲なのだが、音楽の書き方はまったく異なっている、皆さんはどちらをよりお好みになるか、と客席に問いかけました。
私が好きなのは前者です。パミーナが笛の由来を説明するあたりなど、涙なくしては聴けない、というほど好きです。そのことを申し上げ、ちなみに当夜のピアニストで対話や模範演奏もしてくださった久元祐子さんは後者がお好きです、と付け加えて、お客様の判断に委ねました。そして、〈パ・パ・パの二重唱〉が最後に大きく盛り上がって、コンサートはお開きとなりました。
ところが私の勘違いで、久元さんもセレブ二重唱の方がお好きなのだそうです。この場で、謹んで訂正させていただきます。マネージメントを仕切った安藤博さん(←批評家でもある)も同意見。私の好みは、必ずしも少数派というわけではないようです。モーツァルトが本当に自信をもっていたのは、どちらの二重唱だったのでしょうか。
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