酷暑の会津若松2012年07月31日 23時34分04秒

会津若松には午後2時に到着しましたが、ホテルのチェックインは4時です。そこで、荷物をコインロッカーに預け、市内を散策することにしました。この令名高い都市を訪れるのは初めてです。

汗が吹き出すほとの暑さ。それでも歩き回ろうと思うのは、かつて夏山をやっていたからでしょう。しかし熱中症で死亡ということになってもみっともありませんから、水分の補給は心がけました。かつては下山のおりなど、ビールをおいしくしようと、水分を採らずに歩き続けたものなのですが。

風格のある大きな町。でも喜多方と違って、見所や飲食店が散らばっています。そこで、片道40分ほどかけて鶴ケ城を往復する間に、夕食のお店を偵察しました。これだと思ったメニューは、ソースカツ丼。会津は、独自のソースカツ丼の発祥地らしいのです。候補のお店を3つ、頭に入れました。

そもそもなぜ会津若松にいるか。地元の宝、白虎隊に取材したオペラ《白虎》が、地元の総力を挙げて、今日(27日)、初演されるのです。作曲家も台本作者も、また出演者のほとんども、私の親しい人たち。ソースカツ丼で腹ごしらえをして鑑賞しようと、早めにホテルを出ました。

ところが、当たりを付けていた3つの店が、全部閉まっている。結局食べられないまま、会場の「會津風雅堂」に着いてしまいました。喫茶コーナーに行き、クリームソーダを注文。暑さと空腹に迫られての、おそらく20年ぶりの注文です。

クリームソーダはおいしかったのですが、入れすぎてこぼれてしまったというので、ボランティアの方が平謝り。その様子がいかにも善意に溢れていて、心温まりました。こうした公演ならではの光景です。小さい女の子が務める案内役も、かわいかったですね。