展覧会の楽しみ2012年10月11日 11時08分37秒

平素あまり行かない展覧会を、2つ覗きました。

まず、ブリジストン美術館で進行中の「ドビュッシー、音楽と美術」。10のテーマに分類された展示で、スケールの大きな展覧会です。平日の4時頃でしたが、女性を中心に、入場者がひきもきらず。ドビュッシーがいかにメジャーな存在であるかを認識しました。もちろん、印象派/象徴派絵画の人気も一役買っていることでしょう。あと、「タイヤ」をめぐるテレビ・コマーシャルのパンチ力も影響しているように思いますがどうでしょうか。

もうひとつは、サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で開催中の「音楽のある展覧会=ウィーンに残る、日本とヨーロッパ450年の足跡/ウィーン楽友協会創立200周年記念」というもの。楽友協会にこれほど日本関連の資料がたくさん保存されているとは知りませんでした。1890年に《ロ短調ミサ曲》の〈クルツィフィクスス〉が〈富士登山〉という日本語歌詞で初演されたさい、「音楽博士テルシャック氏」という人物が記録を残しているのですが、その人の写真が掲示されていたのにはびっくりしました。いまたくさんおられる洋楽受容の研究者には必見の展覧会だと思います。明日(12日)までですけど。