Oさんつながり2008年01月19日 22時26分12秒

「今日は疲れたから、もう寝ます。お休みなさい」--こういう日もあり、という前提で狙っていた連日更新が、とぎれてしまいました。前回の更新が、夜の12時を過ぎてしまったためです。こういうところをごまかせないのが、ブログなんですね。 その代わり、エリコさんがトラックバックを入れてくださいました。「たのくら」コンサートについてです。併せてお読みください。

出演したチェンバリストが、Oさん。私と対極にある人格者が、Oさん。「すざかバッハの会」の会長で、コメントもつけてくださっている方が、Oさん。新しいコメントで「だって面白いんですもん」などとのたまわれた方も、Oさん。最近、まわりにやたらにOさんがいます。そう言えば、「I教授の家」で自主コンサートを催したとき、出演されたお二人はどちらもOさんでした。

話は飛びますが(笑)、私は部屋にいるときはたいてい、テレビを流している(たいていは音なし)。これだけテレビを見ていると、必然的に、女子アナに詳しくなります。私の見るところ、意外と悪くないのが、テレビ東京。そして、この局の二枚看板のアナウンサーが、どちらもOさんなのです。

第1のOさんは、ひじょうに完成された印象の方。経済の番組が多く、ジルベスターコンサートの司会もなさいます。ブログを見るとファンの書き込みが殺到していて、当然ながら、当室とは大違いです。

もう一人のOさんは、触れなば落ちんという感じの方で(穏当を欠く形容でしょうか、ごめんなさい)、お二人ともすばらしい。この方が司会をしている「メデューサの瞳」(水曜日深夜)というのが、私が今、いちばん面白いと思っているテレビ番組です。

4人の女性のうち誰が本物かを当てる、というタイプの番組は、昔からありました(今週は、38歳で孫のいる人は誰か、という出題でした)。しかしこの番組では、「メデューサ」と称する人間目利きが2人登場して、観察と、推測を披露する。メデューサになるのはホテルマン、ホスト、銀座のママさん、人材派遣業その他、人を見る目に自信があるという方々です。そしてわれわれは、彼らが正しく当てられるかどうか、正解であればそれにどのように到達したかを見て、楽しむのです。

それがまた、じつに良く当たる。たいていは、思いも寄らないところに目を付けています。シャーロック・ホームズさながら。私など、「人間観察」などというカテゴリを作っていてもまったく人を見る目がありませんから、教えられるところ大です。

両極端2008年01月16日 23時56分21秒

都道府県ビンゴの話。私は中央に三重県を据え、周囲を佐賀、山形、島根、大分、福井、徳島といった県で固めました。ゲームが始まり、前の座席から順番に、書いた県のひとつを言っていきます。同じ県を書いた人が、穴を開けられる。まず私が「三重県」というと、書いた人は誰もいない。よし、真ん中が開いてリード!

ところが、勝負が付くまで、私の穴はひとつも増えなかったのです。「北海道」「京都」「東京」「埼玉」という感じで、ゲームはどんどん進んでいく。そこでわかったのは、参加者の大半が中央に「東京」と書き、周囲を、埼玉や神奈川のような近隣の県か、京都、大阪といった有名府県で埋めている、ということでした。私は呆然。意識に上りにくい県でひねった構成をしたのは、私だけだったのです。

たしかに、人と同じに書けば開ける確率は増えるでしょうが、それだと、他の人も開けてしまいますよね。まあ私も、作戦として自分の選択をしたわけではなく、反射的に、離れているところに頭をめぐらせたのでした。皆さんは、いかがでしょう(真剣)。

このクイズを出題したOさん(男性)は、私と正反対の性格で、善意と親切が洋服を着てはちきれんばかり、という方。この方の圧倒的なサービス精神で、会の娯楽は成り立っているのです。この方の前に出ると、私は、アンパンマンと対峙するバイキンマンのような気持ちになる。会の方々も、きっとそう見ているはずです。

Oさんの出題を見ていて気づいたのは、出題の中に必ずヒントが隠されていて、正解を答えやすくなっていること。私もクイズは好きでよく問題を作りますが、私はなんとか回答者を迷わせ、誤答させようとして、落とし穴を作ります。それが成功するところに、クイズの醍醐味がある(と思う)。まったく違う態度ですが、これってどちらが多数派なんでしょうか(真剣)。

ともあれ、自分と違う人に出会うのは、勉強になります。興味のある方は「たのくら」へどうぞ(笑)。

「いい人」2008年01月15日 23時43分52秒

「たのくら」の話を、もう少し。例会は、第2か第3土曜の午前10時から開かれ、時間のあるときは、近くのデニーズで、いっしょにお昼を食べます。節目ごとに作る「土曜日の朝に」という冊子が、もう3冊になりました。音楽美学の授業などでは冗談ひとつ言わない私ですが、この会ではリラックスして、和気藹々とやっています。なにしろ、会員がみなさん「いい方」なのです。

私は、「いい先生」だと言われたことはあるが、「いい人だ」とか「人がいい」と言われたことは、ほとんどない。割と良く言われるのは、「性格がいい」とか、「いい性格だ」とか。でもこの「いい」は、どうやら「悪い」という意味で言われているようなのです。たとえば、アンチ巨人の執拗な言動をさして、こう言われたりします。

辞書に出ていない使い方をするのは、正しい日本語の普及という観点から見ると、どうなのでしょうか。こういう使い方でもいいのならば、辞書の「いい」の項目に、きちんと書いてもらいたい。「⑧悪い。例文『先生はいい性格していますね』」という風に。でも外国人は混乱しますよ、きっと。

そんな話をするのも、「たのくら」の方々との違いを意識するせいです。12月に鎌倉へ行った帰り、バスの中で、ビンゴのゲームが行われました。手作りの紙にマス目を書き、そこに都道府県名を入れていく。9つのコマに都道府県名を入れるとしたら、皆さんはどんな風に並べられるでしょうか。(続く)

〔付記〕木曜日のコンサート、売り切れてしまったそうです。ご予定された方、申し訳ありませんでした。なお、「たのくら」に関するお問い合わせは、事務局のグスタフ(マーラー)さんまでお願いします。Gustav <gustav@mtj.biglobe.ne.jp>