21年という単位2009年05月06日 22時41分52秒

2桁目が1桁目の2倍という単位のこと、なんとなく思いついて書きましたが、なかなか味わいのあることのように思えてきました。この単位は、人生に何回めぐってくるでしょうか。

10代にはありません。最初が21歳です。それから、42歳、63歳、84歳と続きます。しかし次は、121歳になってしまいます。ですから、3回か4回、人生にこの単位はめぐってくるわけです。何か、名前をつけてもいいかも。

この単位のときに何をしていたか、思い起こしてみました。21歳のときははるかかなたで、記憶もおぼろげですが、2年生の2回目(留年)で、まだ駒場にいたはずです。杉山先生のゼミにも慣れ、いい勉強をさせていただいていた頃だと思います。お酒を飲んだのは3年生、22歳のときでしたから、まだお酒の味を知りませんでした。

42歳の年、すなわち1988年は、私にとってもっとも重要な年のひとつだったことに気づき、感慨を覚えています。この年に、85年に出版した『バッハ/魂のエヴァンゲリスト』への評価から、立教大学の辻荘一賞をいただきました(第1回)。それがきっかけで、毎日新聞に、音楽批評を書くことになりました。NHKで全12回の市民大学講座「バロック音楽」を放送したのもこの年です。それを機に大阪からお声がかかり、いずみホールの企画を準備し始めました。転機となる年だったと思います。

21年のめぐりにジンクスがあるとすると、今年も、後から思い出されるような年になるかも知れません。どうでしょうね。