古橋さんを悼む ― 2009年08月05日 22時52分02秒
私は仕事上のつながりから、住友生命健康財団の理事をやらせていただいています。毎年3月に帝国ホテルで理事会があるのですが、会議のあとの昼食がいつも楽しみです。というのは、各界の一流の方々が集まるので、普段聞けない面白いお話を、その道の名士の方から直接伺えるからです。
ローマで亡くなられた古橋広之進さんも、そうした名士のお一人でした。スポーツマンらしい素朴さとカリスマ的な人間的魅力を兼ね備えておられ、斯界における人望のほどが偲ばれました。そして、水泳にまつわる四方山話が豊富にあって、とても面白いのです。そういうお話がもう伺えないのは、とても残念です。
でも水泳競技の現場で亡くなるというのは、失礼な推測を許していただければ、本望だったのではないでしょうか。周囲がたいへん、という面もあるかとは思いますが、できれば自分の最後はこのように、とおっしゃる方によく出会いますから。ご人徳を偲びつつ、ご冥福を祈りたいと思います。
別館では、バッハとリュートの話題が出ております。http://groups.google.co.jp/group/alt-prof-i
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